東京オリンピック2020 開会式を観て
世界的パンデミックと緊急事態宣言下のオリンピックは、このイベントが理念ではなく商業主義で動くことをより鮮明にしてしまった。
それでも人々を熱狂させる要素がある。
それを最大限に利用したのがやはり36年のベルリン大会だろう。
オリンピックは開催されれば熱狂する。
それにすべてを賭けるガースー。彼と対立するシンゾウは欠席。政治的であってはならない陛下は役割を演じながらも短い言葉の中に抵抗を試みる。
熱狂が本質を上書きすることに成功すれば日本の没落は加速する。
今後、オリンピック反対派は少しの粗でも過剰に反応するだろうし、それによって中立派の一部が熱狂によって擁護派に回るだろう。原発と同じだ。
二極化は争いしか生まない。
メディアは争いがある方が記事として熱狂を提供できるから煽る。
負の連鎖がこれから続くだろう。
自分はオリンピックをどう観るか。
これを機会に、商業主義からは遠い競技に注目してみようと思っている。