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映画「ミスミソウ」の清水尋也を永遠に見ていたい


2018年の冬に公開された映画「ミスミソウ」の相場晄(あいばみつる)は見るものを皆狂わせるほどの色気をまとっていて辛い。やらしいシーンなど一切ないが、「うぉっ!!!はぁ!!大丈夫かぁ!?」となるほどの色気。

タイトルを「相場晄に悶えましょうtime」に変更してもいいくらい相場晄の魅力が凄まじい。そう、私は相場晄を演じた清水尋也がとてつもなく好きなのである。寝ても覚めても清水尋也。どうにかしてほしい。

映画「ミスミソウ」のあらすじ

半年前、父親の仕事の都合で東京の学校から大津馬村の大津馬中学校に転校して来た野咲春花は、クラスメイトからの壮絶なイジメに遭っていた。春花は家族に心配を掛けまいとイジメに遭っていることを隠し、中学校卒業までの残り2カ月間を必死に耐えようとするが、春花へのイジメは悪化の一途を辿るばかり。遂にイジメを知った家族の勧めで春花が登校拒否を行ったある日、イジメっ子達が彼女の家に乗り込み両親と妹に危害を加え、家を放火するという事件が起こる。春花の妹・祥子は大火傷を負いながらも助かったが、両親は命を落としてしまった。やがて事件の真相が露見することを恐れたイジメっ子達は春花に自殺するよう強要。だが、それがきっかけとなって春花は事件の真相を知り、家族を奪ったイジメっ子達に己の命を賭けた凄惨な復讐を開始する。

重…、重すぎる。こんな映画、できることなら観ないでいたい。イジメ描写が酷いものは映画でも漫画でも精神的にきてしまう。そんなメンタル弱め人間なんです私。でも、観ざるを得ない理由がそこにはあった…  そう、それは……清水尋也が出演している!!!!!

私が清水尋也に落ちた経緯を簡単に話すと、

映画「ソロモンの偽証」での不良いじめっ子を演じる姿に一目惚れし、数年後に映画「さがす」での連続殺人鬼役でようやく名前を認識し、映画「東京リベンジャーズ」での半間のビジュアルに瞬殺され、今に至る。

清水尋也は本当に出演する作品でコロコロ印象を変えてきて視聴者に「え!!この役も演じてたの!!こ、、こわ〜!!!」と思わせるほどのカメレオン俳優。出演作が多すぎてまだ追えていないけども、その中でもミスミソウの清水尋也は最高。相場晄を演じてくれてありがとう。


相場晄とは、陰惨ないじめに遭う野崎春花のクラスメイトであり唯一の味方。春花に好意を持っており、クラスメイト達にいじめられる彼女を精神的に支えている爽やか好青年……

うん。この設定、最高ですよね。まずこの時点で優勝です。どんよりとした作品の中での唯一の光であり、善。お前がいてくれたらきっと、野崎も前を向いていけるさ…しかも完全に両思いだしさ…救われる未来もさほど遠くないさ…

だがしかし、こんなTHE好青年で終わるはずないだろ?清水尋也が。ただそこにいるだけで儚さと闇を感じさせるような清水尋也が、こんな真っ直ぐなヒロインに想いを寄せるいい奴で終わるはずないんだよ!

そう、みなさんのご想像通り、相場晄は

「普段は穏やかだが、自分の愛するものが思い通りにならないと分かると容赦無く暴力を振るう、異常に偏執的で暴力的な一面を持つ人間」

なのである。


やったーーーーーーーー!!!!!!!


推しにやってほしい役柄ランキング10年連続一位に選ばれるといっても過言ではないこの設定。これを清水尋也が演じる。ありがたい話ですよ。

そんな狂った愛情表現と暴力性を持つ相場晄の美しさは、やはり優しさの相場晄と狂気の相場晄の双方を観た上で感じられるもの。


優しさを感じるシーンとして、降りしきる雪の中、野崎と相場が村を見下ろしながら話す場面がある。相場が『野崎とは、もう会えないかと思ってた。ずっと会いたかったんだ。』と話した直後、野崎が唇を噛みながら泣き崩れてしまう。血で唇を真っ赤に染めながら泣き続ける野崎を、そっと優しく抱きしめる相場…そして

『俺が…野崎を守るから』

そして、そっと野崎の顔をなで、口付けをする。相場の唇は野崎の血で真っ赤に染まる。

わーーーーーーーーーーー!!!!!!なにこれ!こんなキスシーン初めてみた!!!!!

相手の血で唇が濡れるってそんな描写あるんだ!!!!!すごいよ!!!あたり一面真っ白な雪景色の中に赤色を二人で分け合う。美しすぎるだろ!!!!あと、相手の唇が血でぐっちゃりしてるのに躊躇なくキスしちゃう時点でそれは愛の強さよりも狂気を感じる。この時から相場の狂気性は露出しかけていた。化けの皮は剥がれかけているのにも関わらず、あまりの美しさにオールオッケーにしてしまう。流石の清水尋也。


そんな狂気性も感じる優しさのシーン以上に私たちの心拍数を上げて危険な目に合わせる最高の相場は、やっぱり狂気性を惜しみなく発揮する姿。

卒業したら野崎と東京で一緒に住みたいと考えた相場が祖母に相談をするシーンがあるんですが、最初はとても穏やかで普通のおばあちゃんと孫の関係性なんです。

しかし、その後のシーンで、なんと、血塗れのおばあちゃんが壁にもたれ掛かってるんすよ…!!!!!

え!?何事!?って思うでしょ。そうです、相場がね、やったんです。自分の思い通りにならないからと、暴力で「説得」しようとした結果、おばあちゃんを血まみれにしたんですね……こわ…

あと、その後に「ばあちゃん、まだそこにいたの?風邪ひくぜ」とか言いよるんですわ。頭いかれとるんか?

血塗れになりながらおばあちゃんが、相場が過去の親に対して行った暴力についてか弱い声で問いただすんですね…「お前をずっと信じてきたけど、こんなふうにお父さんにもお母さんにも暴力を振るったのかい?」と。

そして相場は『あれは違うよ…』とやっさしい穏やかな声で両親との過去の話をしながら血塗れのおばあちゃんにゆっくりともたれかかり、優しく膝をさするんです。

このシーン、めっちゃ色気あります。すごい色気。おばあちゃんにもたれかかる孫という構図なのに艶っぽい。びっくりする。監督に「ちょっとそういう雰囲気醸し出して!!!!」と言われたんか?というくらい色っぽい。これは観た人みんな感じたと思うんですけど、何度でもいう、色っぽい。愛する人に暴力を振るってしまうことに対して罪悪感が無い様子から生まれているのか、それとも清水尋也が醸し出すしっとりとした色気からそう思わせるのか。なんなの!?


そして何より、最高の美しい相場晄は物語の終盤で思い切り味わうことができる。

それは、狂いまくった佐山流美というクラスメイトの女子に野崎が刺されるシーンから始まっていきます。瞬き厳禁。すごい。

愛する野崎が刺された訳ですからそりゃ得意とする拳を使った技で相場は佐山をぶちのめしますよね。その時、『野崎!!』と駆け寄った後にすぐさま佐山の顔を躊躇なく右ストレートでぶん殴ります。すごい速さ。

そして、今まで両親や祖母にやってきていたのであろう慣れた手つきで殴りかかっていく相場。最初は愛する人に危害を加えた怒りや憎しみを感じさせる表情だったのが、段々と快感を得ている表情に変わっていく。これがまじでこわい。完全に楽しんでんじゃん。すごいよ清水尋也。殴ること趣味じゃ無いよね?

その後、木の枝を佐山にぶっ刺して息の根を止め、返り血で真っ赤に顔を染めながら『もう大丈夫だよ…(ニッコリ)』っていうんです。こわ!!!!

まあ色々あり、愛する野崎に己の本性がばれ、彼女に襲い掛かられるんですけど、それに対して相場、ブチギレます。

『俺を殺そうとするなんて!!!!!』と野崎をぶん殴り瀕死状態にする相場。クズすぎる。その後、死に近い状態でも健気に息をする野崎を『ミスミソウのようだ…』と惚れ惚れとした表情で写真に収めようとする相場。キモすぎる。そして、一眼レフを構えた瞬間に野崎にボーガンでカメラごと目を貫かれ、倒れる相場。無惨すぎる。


私はこのシーンを何度も見返しては相場晄に想いを馳せている。現実世界にいたらまじで本当に警察に行ってくれないと困るが、こうやってフィクションとして見るには最高の人物。

相場の持つ優しさと狂気から滲み出る美しさと色気を、どうぞ皆さんご賞味あれ。
だいぶグロいので苦手な人は逆に見てみて。びっくりします。

そして、相場を演じてくれた清水尋也くん、ありがとう。一旦君の隣に立って「身長高いね〜!!え!私と20センチ以上差あるじゃん!え、バスケやってた?」とか話しかけたい。


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