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軽井沢にてアスレチックをする子供たちに思うこと。

2023年のゴールデンウィークは、軽井沢に出かけた。
ライジングフィールド軽井沢のアウルアドベンチャーでアスレチックをした記録。

コロナ禍もさることながらこの1年は受験生として過ごした長男。
感染の心配やらなにやらでストレスが溜まった体をのびのび、ぴょんぴょん楽しむのかと思いきや、ジップラインに続くめちゃくちゃ高いところで綱渡りをしながら、ゆっくりゆっくり進むのか戻るのかわからない動きをしている。
ああこの子は高いところが苦手だったなぁ。
彼が小学校を卒業した春休み、クラスメイトのお友達と予定を立てて、子供だけで電車で遊園地に出かけた。誰と行くのかを聞いてみたら「そんな一軍メンバーに混ぜてもらっていいんですか???」と思ってしまうような、男の子と女の子たち。ほんとに大丈夫???と思ったけど、楽しんできたらしく、ジェットコースターに2回乗ったとか、どのアトラクションが楽しかったとか、よくわからないテンションで教えてくれた。
友達に誘われたとはいえ、ジェットコースターに2回。がんばったなと思う。
ジップラインに向かって綱渡りを続ける長男は、意を決して前に進み出した。
私は、遠くから眺めて本を読んでいる。

次男は、高いところが怖くない、というかむしろ、何かに物怖じするタイプではないので、スタスタとアスレチックを登っていく。
「おかあさん!!!」と呼びかけられてスマホのカメラを構えると、次男は手を振った。写真を撮ったり動画にしてみたり、色々してみたけど、どうにも逆光になってしまって、おしゃれなポスターの紛い物みたいになった。
そろそろ時間だよ、と声をかける。
最後に一回ジップラインをしに登っていったので、また本に目を落とした。次男の声がまた聞こえてくる。でも、声変わりをした中学生の長男の声が聞き分けられないことに気づいた。同じような年齢の男の子たちのなかから長男の声を聞き分けられない。
幼稚園でも児童館でも、泣いてるのが自分の子供かどうか、わかってたのに。あっという間に、聞き分けられなくなった。
中学校の制服を着て歩く息子の後ろ姿が、知らない男子中学生のものと変わらないことに気づいた、彼の中学校入学式を思い出した。
次男もそうなるタイムリミットまであと3年。コロナで消えた3年が長かったか短かったか、わからないけど、確実に近づいている。

しばらくして、夫と息子たちがアイスを食べながら戻ってくる。清々しくてちょっぴり疲れた顔。なかなか遠出もできなかったここ3年。逞しくなったなと思う。

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