五芒星と占星術について、運命を変えるもっとも簡単な方法。
五芒星 ペンタグラム
五芒星は、メソポタミア時代からバビロニア人の最古の記録に残され、魔除け、調整、守護、保護など、運気を良くするものとして、世界中で利用されています。今回は五芒星の歴史を確認するとともに、占星術に活用するための方法を記載いたします。
<知名度>
まず、五芒星は、モロッコ、エチオピアを始め、世界の51ヵ国アジア、アフリカ地域の国旗やアメリカペンタゴン、北海道の五稜郭など建物などに多く使用されています。日本では、戦時中の帽子など弾除けに利用されたり、海女のお守りや陰陽師で有名な安倍晴明なども好んで使われて有名です。
◎自然界:ヒトデ、りんご、桜、梅、キキョウ、
◎デザイン:日本軍の帽子、世界の国旗、サッポロビール
◎建物:アメリカペンタゴン、函館五稜郭、江戸城、イギリス王室の城、
◎宗教・団体:ピタゴラス教、グノーシス教、バハイ教、セレール教、ユダヤ教、フリーメーソン(イースタンスター)
*古代ギリシアのピュタゴラス教団は、この五芒星を肉体と精神の調和を示す聖なる象徴としております。
<図形>
*五芒星は、1対1.68の黄金比であるもっとも調和のとれた図形です。黄金比というのは人間の視覚から、安定した美しい比率として古代から愛されています。パルテノン神殿、ピラミッドの底辺と高さ、絵画モナリザなどで使用されています。
<遺跡>
紀元前3千5百年、現イラク近郊から出土した壺に描かれているのが最古の記録です。古代ギリシャでは、紀元前7世紀ごろの花瓶に描かれています。
古代メソポタミアのウル第1王朝の楔形文字による文書にも使用され、シュメール粘土板の星は、楔形文字で五芒星は角、隅、空洞、穴、を意味していると言われています。またエジプトでは、ヒトデ型で使われており、逆五芒星を冥界の子宮の象徴ともされています。
<逆五芒星>
五芒星を逆転させると逆五芒星といわれており、角と耳、それに顎髭の形になりヤギの形があてはめられています。ヤギの性質とは、ギリシャ神話のヤギと人間の半身半獣パーンが有名です。
人間を驚かせる、パニックにするという神話や欲望に忠実であり性的能力も高いことから、「悪魔、すなわち知力の低下、無秩序あるいは狂気」を表す象徴とも言われています。
エジプトでは頂点を逆にすると子宮の位置になり性的意味合いがあると言われています。
<魔術>
悪霊や鬼は目を恐れます。目とは、結び目、交点を意味し、「×」ばってん、「+」十字、籠目、井形も魔除けとして、古代から交点がたくさんある図形は魔除けとして使われてきました。日本では安倍晴明という陰陽師が一筆書き五芒星を使用していました。
また、邪悪な力から守る悪魔祓いとして、キリスト教でも使用されており、黄金の夜明け団のハーメチックオーダーは、五芒星の儀式を開発しました。これは、今日でも魔法を実践する人々によって使用されています。
アレイスター・クロウリーは、彼の魔術のセレマシステムで五芒星を利用しました。ロン・マイロ・デュクエットの解釈によれば、逆の五芒星は、物質への精神の降下を表しています。ジョン・ディーのエノク魔術なども五芒星儀式の詳細が記録されています。
<総論>
五芒星は、古代から何千年もの間、宇宙や自然と繋がる調和的象徴であり、人間の心身の調整、守護などを司ってきました。 キリスト教の導入から、近代魔術によって理論体系がつくられ、善と悪の象徴にわけられて使用されています。
逆五芒星は、古代までは純粋なる欲求や感覚や精神の解放として扱われていましたが、知性と感性、善と悪の二元論から悪魔として解釈されるようになりました。
それは、「封じ祀り」という観点から敵や魔を封じ、丁重に祀ることでそれを力として利用する魔術でもあると思われます。
<主な使用例>
<五芒星を占星術で利用する>
宇宙の天体の力を五芒星を通して魔術で使用するために占星術の知識が必要です。今現在の星の配置から個人に影響を与える力を知り、五芒星の儀式でエレメントを召喚させ補うことでバランスをとることができます。
これはエノク魔術に詳細な技法が記載されています。5天体と星座の五芒星配置は、アレイスター・クロウリー、エリファス・レヴィ、ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ、シュタイナーなど様々な見解があり、配置が異なる場合が多いですが、下記はエノク魔術を基本に持論として分類します。
木星配置について議論する面もありますが、五行陰陽説から考察すると5エレメントと天体を結びつける方が妥当であると思われます。
エレメントと5天体(太陽・地球・月・トランスサタニアン除く)
火:火星 土:土星 風:水星 水:金星 エーテル:木星
エレメントと12星座
火:獅子座・牡羊座・射手座 土:牡牛座・乙女座・山羊座風:双子座・天秤座・水瓶座 水:蟹座・蠍座・魚座
儀式としての方法については、近代魔術では、キリスト教の天使の召喚から星の力と結び付けられているため、宗教色が濃くなりがちですが、五芒星の古代の儀式の記録がなく宗教以前のアニミズム的な使用方法があるかは不明です。
五芒星の力は宗教以前から認識されていますので、シンプルに、天から降ろしたい天体の力を、弱まっている自分の天体に降ろし、補完してもらうことが宇宙のエネルギーを純粋に受け取れる行為ではないかと思います。その際の召喚と追放の儀式をして感謝する行為が一連の流れとなります。
占星術を知るものは、何が一番自分にとって弱まっているか、又は社会にとって必要な天体エネルギーかがわかると思いますので、実践してみてください。クライアントへの悩みへのサポートになることと思います。
<運命を変える、身を守るお守り>
運命を知ることができる占星術は、運命を変えるための方法として、魔術を使用することが古くから行われてきましたが、魔女狩りなどの歴史的背景により、魔術の抑圧がありました。それにより五芒星のイメージも魔術や悪魔的なイメージがついている面もあります。
しかし、現代では、五芒星を身に着け、利用することは、もっとも簡単な方法で身を守り、心身の調整をしてくれる力を得ることができます。それにより、平和で幸せな人生を求める、世界中の人々に人気があるシンボルとして認知されていると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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