QAのAは Agitator のA? それとも Question Asker? 〜Scrum Fest Osaka 2020 参加レポート〜
ああ祭りの後……
2日目だけですが Scrum Fest Osaka 2020 に参加してきました。
昨今の事情からこちらもオンラインでのイベントです。
セッション本編は Zoom で、間のやりとりは Discode で行われていましたが、メインホール だけでなく 廊下 や トイレ (笑) なんてチャンネルもあってリアルイベントに参加しているかのような雰囲気がありました。
1日目の基調講演が素晴らしかったようで、Twitterの方でもだいぶ話題になっていました。僕も後から実況ツイートやスライドを見て ぐっと (うっ、と?) くるものがありましたね。
付録A:書籍『Agile Testing』を書いてから起きたこと by Janet & Lisa(動画放映)
アジャイルテストといえばこの2人!ジャネットとリサの 2011年の講演を字幕付きで視聴しました (元の動画は概要ページにリンクがあります)。本当に9年前だよね!? というくらい時代の先を行く内容!
視聴後は アジャイルチームにおけるテスターの役割についてトーク。
これからのテスターに求められているのはメンバーの思考を促すような 問いの技術 だ!というのはよく言われています。
ただ、そのようなコミュニケーション能力って技術的なスキルとして認められにくくない? 後から感謝されることはあっても、現在進行形だとただの質問攻めのうるさい人だと思われてそう。そんなコメントに共感が集まったところで、「それは問いの技術が足りないからじゃないかな」という厳しい指摘が……
参加者の多くが「うっ」となった瞬間でしたね。成長しましょう。
日本の開発者・経営者に特に伝えるべきAgile Testingのエッセンス
午前の熱が冷めやらぬまま、午後はブロッコリーさんのセッションへ。
アジャイルテストの10原則 や アジャイルテストの4象限 といったトピックを紹介しつつ、具体化と抽象化の行き来がいかに大切か 実例マッピング を使いながら解説していきます。
(ストーリーマッピングとよく似ているけど、それとはまた違うプラクティスになるのだそうです。いずれにせよ、作成の段階で会話し尽くして理解を含めるのが大事だとか。)
この実例マッピングの例がとにかく面白い!
とにかくいろんな人に見てほしくて、スライドが公開された直後各所にシェアしまくっていました。
この後は 同じ会社の人の発表を応援しに行ったり、QAの方がパネリストになっている座談会を覗いているうちにあっという間の閉会。
QA = Quality Assurance、なのか?
さて、今回のnoteのタイトルについて。
スクラムに限らず、アジャイルだとQAの活動の幅が一気に広がります。
上記の2セッションでも「QA って Assurance (保証) だけじゃないよね」という話になりました。
そこで出てきたのが
Quality Agitator (品質の扇動者) と
Question Asker (質問する人) です。
問いかけて盛り上げる、この大きな役割が果たせるようこれからも学び続けたいですね。