人間欠陥品としての生きる価値を探す。
人間失格とというドラマが昔流行った。
ジャニーズで人気があるひとを始め、若く今後主役級を張るであろう俳優さんや女優さんの登竜門だったと思う。
小さい頃だったのでそこまで覚えていないが先日コロナ禍において、撮影が進まないこともあり、再放送をしていたと聞いた。
私はちょうど氷河期世代とゆとり教育のはざまの時代である。
少年の犯罪率は現在もおなじ推移をたどっていると思うが、
「キレる」という言葉が流行り、
「少年A」「バスハイジャック事件」「秋葉原トラック事件」という世間にはインパクトが大きい事件が多かった。
特に少年Aは逮捕されるまで学校から防犯ベルが配られ、物々しい雰囲気で集団登校の通学していたことを思いだす。
時代としては、バブルが小学校の時に崩壊し「阪神大震災」「サリン事件」と次々と何かが起こった。
学校は、週休2日になる前だったので第二第四土曜日が休日になったことを覚えている。
就職では、氷河期で苦労していた卒業生を見てきた先生方の言う、
単位と資格取得に追われ何かといえば学校で試験が行われていたと思う。
何かわからない資格もたくさん取ったが、忙しすぎてよく覚えていない。
高卒は1割、短大や専門学校もいたが、フリータ―という言葉ができたころに高校を卒業したと思う。
フリーターは当時は無職と書かされていた。今でいう二―トである。
事実、高卒でフリーターという進路を決めないまま今のバイト先でバイトをするという選択をする同級生もいた。きっと今では普通のことかと思うが、高卒であれば工場勤務や公務員、事務が普通であった時代に何も進路を決めないということが許された時代の先駆けだった気がする。
高校時代は浜崎あゆみとギャルのルーズソックスが流行った。
自分とは何か、自分の居場所はどこか、生きづらさと大人への反発、親からの期待、そのようなものから逃げられる唯一の手段がギャルになるという行為だった。
まさに小学校から高校時代にかけバブル崩壊から氷河期時代を見せつけられ、学歴+何かを求められたが、何になりたいというものを明確にしたくてもどの業種も終身雇用なんてない気がして、ただエントリーシートを書き自己研究し、面接に行っては落ちるという。落ちることも当たり前であった。
友人は100社近く受けていたが平然としていた。
失われた世代と言われた時代に生きた。
上の世代の根性論も普通に受け入れ流すことができ、自由なゆとりの考え方もわかる。
そんな中途半端な時代に生きてきた気がする。
私もその世代でよくある、中学デビュー後はギャルになり、大学時代にはギャルなりに落ち着いた生活を送っていた。
今ちょうど30代半ば、結婚し子供がいる子もたくさんいる中で独身の子もいる。
私は、不妊症なのだが、それも許容してくれるパートナーはおり彼の親戚とも仲良くしている。
世間的には、日雇い建築と言われる底辺の50代。
私が投資をしていることは知っているがいくら財産があるか等は全く興味もない様子である。
まして、聞かれても言わないであろう。
そういう関係性だ。
そんな中途半端な生活を送っている。
私はある手術を若い頃に経験したのちに、子供が産めなくなった。また、入退院を繰り返さなくてはいけない。
そんな私でも文句も言わず、また子供も要らないと言ってくれる。もちろん、50代で子供を産んでしまえば働かなきゃいけないと思うからかもしれない。
女性としては普通というレールから外れ、上の世代からは人間欠陥品のように言われることも度々ある。
自身、特に上の世代のようにマイホームをローンで出世のためあくせくと働き、また、ゆとりのように起業やフリーランスが当たり前で意識高いわけでもなく流されるまま生きてきたので希望や欲がない。
20代は会社には病気のことは言わずに必死に働き、30代になって入退院を繰り返し退社したが、特に悲観することもなく鬱になることもない。
なんともつかみどころがない私であるのは時代背景にあるのかとこのコロナ禍で考えさせられた。柔軟性に長けているのでいたってポジティブである。
そんな中身のない人として欠陥している私の自己紹介であるが、特技は貯蓄である。
この世代は基本的に世の中の不安を敏感に感じるからか貯金をしっかりしている人が多いと思う。
累進課税の日本において、税金を多く収めているのは高収入者でありお金はあるに越したことはない。時間を買うこともできるので情報弱者にならずに済めば低所得で生きるという選択をしなくて済む。
副業解禁のニュースがあるが、先駆けて副業やバイト先を掛け持ちしてきた世代としてどうやって給与が上がらない中で貯蓄してきたか、ケチでお得情報が好きである私のたわごとを資産管理とともに記してエンディングノートのかわりとしたい。
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