【刀剣乱舞】松井江に関する個人的解釈
書いた日:2023年3月28日
コスプレの撮影をして頂くにあたりまとめた個人的解釈です。
強さと脆さを併せ持った松井江が大好き。松井のことは松井にしかわからないけれど、本丸で日々を過ごすなかで、松井が理解を求めたら受け止めようとしてくれる人がいることを知っていって欲しい。
来歴
① 14世紀 郷義弘の作刀
② 肥後国熊本藩主細川家家老・松井家伝来 松井康之→松井興長※
③ 徳川将軍家所蔵
④ 1685年 五代綱吉の娘・鶴姫の婿引出物として紀伊徳川家・徳川綱教へ
このタイミングで本阿弥光常が金200枚の折り紙をつける
⑤ 1933年 売り立て
⑥ 1935年 重要美術品指定
⑦ 1954年3月20日 重要文化財指定
⑧ 佐野隆一のコレクションになり、佐野美術館に所蔵
※松井興長 1582―1661
松井康之の二男
1600 関ヶ原の戦い
1611 家督相続
1637 島原の乱 細川忠利の命に従う 原城の戦いでは3700名を率いて出陣
1645 細川忠興の死去に伴い八代城を預かる
晩年 浪費癖のあった若年城主・細長綱利を諫める書状を出す
解釈
・島原の乱で民衆を切ったこと=罪(“僕の業”)
→自らが血を吸い血を流し続けることが民衆への償い
・自分ではない味方が傷つくことは恐れる描写 …血を流すことと痛みや恐怖は正常に結びついている
But 血を流したい側面(衝動)と血を流さなければならない側面(贖罪)の双方が松井の内側に存在する
…自らが血を流すことで罪の意識に呑み込まれずに精神を安定させている
・他にも人を切ったことのある刀剣男士はたくさんいるが大半はそのことを気にしておらず、むしろ強さや価値として受け止めている
→松井の繊細さ、優しさの表れともとれる
・白を基調とした衣装、フリルや中性的な髪形 …聖女、修道士、神父のイメージ
・見せられない首飾り …隠れキリシタンのモチーフ
→十字架?
・キリスト教の「原罪(生まれながらの罪)を償い天国へ行く」という信仰に基づく偶像崇拝というよりも、罪を忘れないために自らの首を締める鎖
・豊前
懐の深さ→松井の抱える物を「知らない」が「理解」し「受け止めている」
参考文献・サイト
廣済堂出版「日本刀ビジュアル名鑑」、2015年
小和田泰経著「刀剣目録」、新紀元社、2015年
名刀幻想辞典 松井江 松井江 - 名刀幻想辞典 (meitou.info) (閲覧日不明)
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