2 Hour Challenge : Day 3

2 Hour Challengeとは
ルーレットを回し、出たお題に合わせたアニメーションを2時間で作ります。自分のアニメーションワークフローの中での欠点を見つけることを目的としたチャレンジです。

◼️今回のお題

Humanoid | Cartoony | Acting | Spying |  Ressting

Cartoony = 漫画的
Acting = 演技
Spying = スパイ
Ressting = 休息、安静

ということなので、ミッションインポッシブルよろしく「お宝を盗もうとしたが、手が届かずジタバタして休む」というアイディアでアニメーションをすることにしました。

◼️完成作品

どうでしょうか?スパイ感は伝わったかと思いますが、休むというよりは「疲れ」や「諦め」という印象になってしまいました。カートゥーン感もあまり伝わりません。

「休む」が伝えられていないのは、ストーリーの問題であり、プランニングが失敗していたのだと思います。ジタバタ激しく動いた後に動きを止めるという動作が「疲れ」や「諦め」という印象をオーディエンスに与えてしまうのだと思います。

今回のお題ならば…

逃げるようにフレームインした黒タイツのキャラクターが、「ふー」と一息ついたところをライトで照らされる。

というストーリーの方が「スパイ」と「休む」の2つを的確に表現できたように思います。

頭の中や絵で描くのではなく、一度文章にしてアイディアがお題を満たしているか確認するのが、自分には合っているかもしれません。

◼️今回の大まかな時間配分

0〜5分 アイディア出し
5〜15分 リグやプロップの準備
15〜120分 ブロッキング

◼️今回のチャレンジで見えた自分の欠点

1.可能性を試さずに見切り発車してしまった
前回とは打って変わって、今回は早い段階で良さげなアイディアが浮かびました。「良さげ」というところが重要で、それが本当に要件を満たすアイディアであるかをよく考えずにスタートしてしまったことで、作業終盤になり「休む」が伝えられないことに気がつきました。

前に書いたように、アイディアを明文化して要件を満たしているかをチェックする作業が必要でした。

2.カートゥーンを言語化できていない
カートゥーンを満たす要素はなんなのか、それが分かっておらずアニメーションに取り入れられていません。カートゥーンと言われると、走る足が渦巻きになったり、異様なまでに体が伸び縮みするイメージがありますが、明確な答えを持っていません。これは後日、言語化を試みてみようと思います。

3.ブロッキングが出来れば良いという甘えがある
このチャレンジでは、2時間以内にアニメーション完成させることがまず基本です。その上で、「ポーズにこだわるため」や「アイディア出しに時間をかける」などの明確な目的があってブロッキング止まりにすることは意味がありますが、今回は単純に「ブロッキングまでしかできないな」という甘えしかありませんでした。

これはプランニングの時点で終わらせることを想定できていない証拠です。次回は、仮にアイディアが面白くなかったとしてもスプライン状態で見られるアニメーションを作ることを課題として取り組みます。

4.ポーズのストックが足りない
これは今後、2 hour challengeを続けていくかという部分に直結する問題です。今の自分に圧倒的に足りていないのは、「こういう時に体はこう動く」というポーズのストックと、それによる成功体験。つまり、さまざまな動きのアニメーションを、動きを分析しながら完成させる経験が足りていません。このストックと成功体験があることで、正解のポーズを導き出すまでの時間を短くできるはずです。

そして、それは2 hour challengeによって得られるものではなく、月に1〜2本スパンで、もう少し時間をかけて取り組むことで得られる経験であると思います。

2 hour challengeの目的は、自身の欠点を見つけることですので、今回の気付きはこのチャレンジで得た一番の気付きかもしれません。

◼️今回のチャレンジで見えた自分の良い点

1.自分1人しかいない状況でも、モチベーションを保ちチャレンジを継続できた
毎回、複数人で取り組んでいましたが、今回はメンバーの予定が合わずひとりだけのチャレンジとなりました。そんな中でもやる気を失わず取り組めたことは、このチャレンジを自分のためにやるという意識が持てている証拠であると思います。みんながやっているからではなく、自分の欠点を知り、今よりもアニメーションを上手くなりたいという思いを持てていたことを褒めてやりたいと思います。

◼️次回のチャレンジへ向けて

・こまめな保存
・2hour challengeの目的を忘れない
・リファレンスを用意する
・使い慣れたリグを使う
・良い点を維持

いいなと思ったら応援しよう!