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てがみ


私は手紙を書くのが好きだ。
文章を書くのと同じくらい好きだ。

手紙をもらうのも好きだ。

褒め言葉の書いてある手紙を友達からもらうのはもっと好きだ。



私は最近、りりちゃんの獄中日記に専ら夢中だ。



りりちゃんとは通称「頂き女子りりちゃん」の活動名で知られているパパ活女子だ。


最近はもうインフルエンサーになりつつあったみたいだが。(恥ずかしながら私はインフルエンサーに疎いもので、彼女が逮捕されるまで彼女のことは全く知らなかった)


今ではきっとみんなお馴染みのお茶の間の人気者りりちゃん。


みなさんご存知の通り、りりちゃんは2回逮捕された。

1回目はパパ活マニュアル販売、2回目は脱税だ。


りりちゃんが2回目の逮捕で求刑13年をくらった時には、私も法の勉強が必要だと思った。

他の罪人に比べて刑が重すぎる。なんでそうなのか気になった。未だ調べてはないから残念ながらここでスラスラ弁論することはできない。いつかに期待。


りりちゃんは今獄中だ。監獄でのんびり暮らしている。(日記を見る限り)


監獄で日記を書き、郵送で友達に送っているようだ。その友達が毎日Twitterにその日記をあげてくれる。


私はそれを見るために、1日に何回もTwitterを開く。元からTwitterは好きでよく見ていたが、今はもうりりちゃんの日記が更新されていないか見るためだけにTwitterに入っている。


日記と言ってもその日あったことをツラツラと書いているわけではなく、印象に残った部分を彼女の言葉で簡単に残している。


私はいつまで経っても「犬」のくだりがよくわからないが、あそこが1番好きだ。



りりちゃんは、日記がメインだが、結構頻繁にエッセイのような長い文章も書いてくれる。

その日にあったことや今までのこと、今の心情などを書いてくれる。


どれも私には新しい言葉遣いでとても読んでいて楽しい。


彼女の日記がきっかけで知ったこともたくさんある。

留置所にはしっかりした布団はないが拘置所には布団がある。督促状も住所登録がしてあるところじゃなくて監獄に届く。獄中でも結構頻繁に手紙のやり取りができる。など。



そんなりりちゃんからの手紙を毎日読んで、私も手紙を書きたくなった。
私は獄中じゃないから普通にラインでも電話でもすればいいんだけど、なんとなく手紙が良くて手紙を書くことにした。


友達①、この前久しぶりに会った時に手紙くれた

おばあちゃん、とおーーーくに住んでる且つLINEしてないから電話でしか話せないけど、私が今韓国に住んでて国際電話高いから結局話せてない

お母さん、なんとなく

日本語先生バイトの生徒さん、この前短い手紙くれた

りりちゃん、女の子からのお手紙嬉しいって言ってたから私もりりちゃんの嬉しいになりたい!


5通だ。本当はもっと書きたいけど、意外と手紙を書く相手もいないものだな。住所も知らないし急にお手紙出すとなんか重たく思われちゃうかなと心配してかけなかった。


実は、5通のうち2通はもうこの前出した。「りりちゃんが日記書いてる!私も手紙書く!!!!!」の衝動で、寝不足なのに睡眠時間さらに削って書いた。気に入ったのが書けたからそのまますぐ郵送した。


こんなこともあろうかと、最近便箋と封筒を別に買った。

便箋は可愛い動物が書いてあって線が入っているもの、封筒は茶色の無地のもの。

レターセットになっているものは、普通便箋2枚、封筒1枚がセットで何組か入っているが、それだと便箋3枚以上に私の気持ちが溢れてしまうと都合が悪くなるから別々で買った。ただでさえ文章をまとめるのが苦手なのに伝えたいことが多いと2枚じゃちょっと難しい!


今まで100均のレターセットでほとんどお手紙書いてたから、単品でしかも百均じゃない雑貨屋さんで買った便箋の紙の質の良さ、封筒の丈夫さに驚いた。さすが少しでも値段が上がると本当に質が上がる。感動。


手紙にお金が少しかけれるようになった私は大人になった気がする。うれしい。



国際郵便と言っても手紙を送るのはめちゃ安い。重さによるけど大体1通65円くらい。国によって違うのかな?韓国から日本はこのくらいだった。


前に一回手紙に付箋とかストラップとか韓国の可愛い雑貨入れて「手紙です」って言って送ろうとしたらカウンターで手紙じゃないのバレて500円くらい払わされた。

500円も高くはないけど手紙が65円に比べたら重さそんなに変わらないのに結構高く感じる。

だから今回は手紙だけで送った。ごめんね、



郵便費用はしっかり覚えてないけど2つ合わせて大体120円くらいで、カード支払いでもいいけど現金で支払った。

韓国で小銭を使う機会がなくて、たまに溜まっていく小銭が邪魔だったから消費するいいタイミングだと思って思う存分使った。


小銭は財布と別に小銭入れに見立てた小さな透明ジップロックに入れて持ち歩いているが、支払い後中身が少なくなってなんだか謎の満足感があった。


たくさん小銭を使ってやったぜ⭐︎という感じよりは、なんだか豚の貯金箱に500円貯金したような不思議な満足感だった。お金は減っているはずなのに。


私はこの感覚が好きだと気づいた。


だからこれからもお友達にちょっとずつお手紙を出そうと思う。


お手紙のお返事はいらないけどLINEかインスタでリアクションは欲しいな。てへ、


新しい感覚を教えてくれてありがとうりりちゃん。




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