#クソ物件GO 2020参戦記〜初日編〜
ご機嫌よう。
全国宅地建物取引ツイッタラー協会(全宅ツイ)主催の #クソ物件オブザイヤー2020 も残すは大賞発表を残すのみ。不動産業界に関わる皆さんが注目するオブザイヤーの選考が行われる間、実際にクソ物件に行ってみる #クソ物件GO というイベントが例年開催されます。こちらは本家のオブザイヤーとは異なり、不動産業界人のみならず私のような非業界人や位置ゲーの達人が参戦し、年々盛り上がりを見せるイベントとなっています。今日は、この #クソ物件GO に焦点を当て、イベントの概要と今年の参戦記を綴っていきたいと思います。来年は参加してみようかな、という方が出てきてくれたら嬉しく思います。
#クソ物件GO とは
端的に言うと、クソ物件を実際に巡って写真を撮り、コメントを添えて投稿することで得られるポイントの合計を競う不動産業界のスタンプラリーです。対象は過去にアワード候補にノミネートされたクソ物件全てであり、毎年11月末〜12月頭の開催となるため、対象物件を取り巻く状況変化が年毎にアーカイブされるという特徴を持ちます。
得点を競う位置ゲーでもあることから、異常な数の物件を回ってシャレにならない点数を稼ぐ通称狂人が年ごとに誕生するのも見所のひとつとなっています。従来は個人戦でしたが、今年度は新たにチーム戦(赤軍vs緑軍)という仕掛けが導入されました。両軍には予め昨年度の上位者狂人が均等に分配され、自由参加の方がいずれかの軍にランダムに振り分けられるというシステムでした。チームとして総得点が大きい方が勝ち、名誉に浴することとなります。そう、皆名誉のため「だけ」に大のオトナが世界中を飛び回っちゃうのが #クソ物件GO なのです!
赤軍
赤軍を率いてくださった大将は大阪の二畳城城主、リチャードホール(通称リチャホ)さん。https://twitter.com/okirerebc
副将は広報兼運営しぐさを巧みに操る PM 君。https://twitter.com/PMGO19
ブレーンは天才イケメン西新宿社長。https://twitter.com/jpnbeehive
まさに出会って4秒で勝ったも同然の布陣でした。
リチャホ将軍の示したチーム方針は、噛み砕いて言うと「初参加含むエンジョイ勢に楽しんでもらい、拾いきれない部分は狂人でカバー」というヌクモリティ溢れるものでした。これにまずグッときます。
次に、西新宿社長がリリースした才能ほとばしる予定管理ツール。自軍から次々と寄せられる賞賛、感嘆、黄色い声援!コッカラッス!の大合唱。士気の高まりとともに、このツールを介して各自行きたい物件、回れる物件の情報がどんどん共有化されていきます。不動産テック感じる。
コッカラッスに思わずふきました。やる気が湧いてきます。
私のGOルート
先程のリチャホさんのチーム方針から、私は都内の物件ではなく都近郊の制圧に回るのがよいと判断しました。西新宿社長のツールのなかで予定の入らなかった千葉東部を標的とし、一晩で陥落するルートを策定しました。
千葉ルートは林道や海岸道を多く含むため、普通のレンタカーで回るのは勿体ない。千葉スタートというチャンスを最大限楽しもうと思い、珍奇なレンタカーを貸してくれるおもしろレンタカーさん(https://www.omoren.com)でマシンを予約しました。本当は RX-7 を予約したかったけど、12月は予約できる日がないということでホンダインテグラDC5をチョイス。フリーで入れる子でもスペックは折り紙付き!
千葉エリア
市原ゴルフガーデンに23時着。既に更地になっていました。現地で待つとしたら、大きな車道か住宅街となり、必然的に住宅街を選択することはあり得ない。誰もいないことを確認し、最寄りのコンビニで息を殺していました(滑稽)。何度も周辺まで様子を見に行くも、誰も来ない。ファーストアタックは決まったな、と確信しながら開幕の0時を迎えます。
メガソーラーのある山倉ダムへ疾走し、システムから投稿したら「先客あり」。この時点で敵軍も千葉制圧に動いてる可能性を考えなければなりませんでした。チバリーヒルズよりもポイントの高いいすみ市のレジェンドホテルにインテグラを進めます。無事先着!
チバリーヒルズまでのルートはこんな感じで、ほぼ千葉を周遊することになります。深夜の千葉道は銚子有料も含めて誰もいない状態で、インテグラのエンジンパワーを思う存分堪能することができました。この間に、松戸や浦安方面を陥落する自軍勢力の動きもあり、夜明け前の千葉制圧は確実。残る千葉市と習志野市のスポットを回りきり、ツール・ド・千葉は理想的な展開で赤軍がボーナスポイント20点を獲得するに至りました。
気仙沼へ
朝6時に都内に戻る必要があったため、一度そのまま仮眠。起床して高円寺とレンタカー返却がてら千葉方面のスポットを散発的に消化し、つくばエクスプレスで帰京。車内で自軍勢力の都内・関西攻略に加え、地方さらにはニューヨーク(!)のポイント取得で得点を伸ばす自軍勢力にグッとくるとともに、都近郊の制圧に貢献しようと思っていた私は、チームが北関東まで制圧しつつある状況をみて次の航路を決めかねていました。ちょうど、緑軍が「スポットの少ない都道府県をクリアして効率よくボーナスポイントを得る」戦略を展開していることが発覚した頃。山形に向かうかと思ったときには既に遅く、DJあかい先生がスカイタワーを制圧。当時はあかいさんが自家用車で回っていることを想定していなかったため、寝ている間に全部宮城を落としちゃえ、と安易に考えて気づいたら夜出発のレンタカーを予約していました。
19時に都内を出発し、日付が変わる直前には気仙沼に到着していました。途中、南相馬の高速道路で見た線量計、三陸道出口にあった「ここまで津波が来た」ことを示す青看板、震災の爪痕が方々に残るのを目の当たりにし、様々な思いが去来しました。#クソ物件GO の開幕から24時間、千葉〜東京〜千葉〜東京〜宮城のなんとも非効率で無計画なルートとなりましたが、これがまさに祭りの醍醐味のひとつ、そしてこれが仙台中心部を回った自軍勢力と協働した宮城県制圧に繋がります。
続きます(2日目はこちら)。