私がいいねする理由

はじめてノートを書いてみます。

わたしは普段ツイッター上で UU (https://twitter.com/youx2youx2)というアカウントを使って活動しています。元々は都心湾岸のマンション情報を集める目的でつくったアカウントだったのですが、子育てログ、マンション購入、定時ワーカー…でいろいろあって今は流浪の会社員をしながらフォローしてる方のツイートにいいねしまくる通称「いいね師」活動に従事しています。このノートにたどり着かれた方は、わたしのいいねラッシュに遭っている方ですね(笑)最近では持て余した暇を活かして  #クソ物件GO というスタンプラリーに毎年参加しております。無心になるのに四苦八苦の日々です。

不動産クラスタ界隈でノートが流行っているのに便乗し、何でいいねしまくってるんだっけ…と自身が振り返るいいきっかけになるかなと考え、今回はその背景、効用、そして限界をまとめてみます。もしも家庭、仕事といった人間関係に悩んでいる方の心に少しでも残ったならばうれしく思います。

背景

日々生活していると、fuck! (クソが!)という想いの乗ったメッセージが世の中に溢れてることに気づかされます。時に静かな、ときに怒鳴るような怨嗟を含んだあれです。ツイッターでも、仕事・夫婦・育児といったトピックで、相手方に対する呪詛の呪文で溢れていますよね(涙)とりわけ、奥様の夫への愚痴や非難は凄まじい勢いで共感を得て拡散し、直接関係ないのについ謝りそうになります。「私がなんで怒ってるかわかってるの?」気に入らないところ、受け容れられないところはあんなに目につくのに、いいとこには案外気づかなかったりするものです。仕事上あるいは考課上密接な関わりを持たざるを得ない上司部下の関係、コンフォートゾーンの異なる本来他人同士な夫婦、語弊はありますが「近くにいることを強要される」人について、2分間あげるからいいとこ・好きなところ挙げられるだけ挙げろって言われたら、あなたはどれだけ挙げられますか?じゃあ、気にいらないところは?どっちがたくさん白紙を埋められるでしょう?人は見たいものを見るらしいので、どんな風に相手のことを考えてるか見透かされた思いになります。どうせならクソが!よりも love! (愛してるぜ!)の溢れた生活したい、にんげんだもの。

共感力が明後日の方向にいきがちな個人の特性に加え、批判的かつ理詰めでお気持ち労働の対極にある職務特性とが相まって、うそ…私のEQ…低すぎ…?とは以前より感じていたので、手軽なところから行動してみよう、と思ったことが「いいね」をはじめたきっかけです。電話会議で話したアメリカのおっさんがやたら“sounds good!”と言ってたのも影響しました。まじめに聞いてないこともままありましたが、言われた方としては悪い気はしないものです。そこで、オンラインオフラインの両面でいいねしてみて、何か効用が得られるか試してみることにしました。次に方法を記載していきます。

方法

フォローしてる人のツイートにガンガンいいねします。それだけなのですが、それだと単純すぎるのでぶら下げ連投や面白いやりとりには順番にいいねしたりします。fav の心理的ハードルをさげたり、みてるよー!ってフィードバック感を出すのが狙いです。実際ちゃんと読んでます(真顔)し、あなたのことみてるよ!感を伝えるって実生活でも大事ですよね。

仕事上でもいわゆるポジティブフィードバック、提示された情報のいいとこを探す、くっつけたり弄ったらもっといいとこを探す、みたいなことを意識して繰り返していきます。いけてる感あるとこを見つけたら伝えなきゃいけないので、打ち合わせで発言することはもとより、デスク周りで声をかける頻度を増やします。その分意味のないこと、無駄だと思われることはバサッとやめたりしてメリハリを出します。いいねの他に、ありがとうもガンガンつかっていきます。さてどうなったか、結果と考察に移りましょう。

結果と考察

1.人のことを見るようになります。いいとこ探さなきゃいけないから。当たり前のようですが、案外みてなかったなーってことにめちゃくちゃ気づきます。お気持ち労働せずに大人になるのちょう怖い。うちの職業界隈には少なくないのでは…などと思います。年度末、試しに人事評価のときに、上司に「わしがいけてるとこ、どこじゃと思います?」って詰めよってみましょう(笑)答えられなかったら「全然わからない。俺たちは雰囲気で人事評価をやっている」。上司の皆さん、ちゃんと答えられますか?

2.仕事を気分良くできるようになります。周りも。いい気になってやったほうが成果も出ますよね。やる気になってもらったら勝手にいろいろ考えてくれて進むようになります。なにかをやめるときに遺恨が残りにくいってのもあるかもしれません。こればかりは第三者が検証しないとわかりませんが。ただこれ、家庭でも一緒じゃないかなと思います。当たり前って言われるよりも、ありがとうって言われたほうが気分良く過ごせたり、そんな心当たりありませんか?ありがとうはホールディングせず、キュートアンドリリース!したいですね。

3.対立する見解から使えるポイントを探したりするようになります。たまたま飛距離の出たツイートなどではよくわからない引用RTを食らったりRT先で腐されることがあったりしますが、とりあえずこれにもいいねする、これは案外いいトレーニングなのではと思いました。タイムラインで腹を立てることってあまりないのですが、現実ではなくはない場面です。最後は人類愛に行き着くのかな…

4.これはツイッターの話ですが、何故かアカウントに人格が付与された感を得ました。意図せずはじめたいいね活動から謎のいいね師ポジションをいただくに至りました。酒チャンスも。これは不思議な経験でした。

というわけで、タイムラインはともかく、いいね、とかありがとう、と伝えるポイントを探すということは当たり前のようでできてないことだったりします。その前提として、人をよくみて、よく話すという両方の要素が必要であるからです。とりわけ、一定の距離を保った関係はこれでかなりやりやすくなるのでは、と考えています。

限界と処方箋

いいねの発信者そのものが 受信者にとって fuck! 対象だと無効です。ポジティブフィードバックにならないのでその相手とは処す、或いは距離を置く段階がきた証拠と考えています。ブラック企業、ブラック上司、モラハラパートナーもこれに該当し、離れるサインといえるのではないでしょうか。


というわけで、私がいいねする理由、それはどうせ生きてくならいいとこ見つけて気分良く生きたいから、というお話でした。明日も皆さまの間をたくさんのいいねが行き交いますよう。それでは御機嫌よう。






いいなと思ったら応援しよう!