ビジネス英語の学習法8:英語力と交渉力
①『ビジネス英語』=専門用語を伴う、大人が使う『英語』
②基礎文法の習得、そして単語力を増やす取り組みが大切
③ビジネス英語の下地作りは業界の英語記事を読むこと
(*ビジネス英語の下地:①専門用語と大人向けの単語の下地、②フレーズと言い回しの下地、③基礎文法の下地、さらにはビジネス英語を取得する目的の一つでもある④海外マーケットの情報を得る)
④ビジネス英語における、ライティングによるアウトプットは基礎文法の理解と英語の論法を手に入れる訓練が必要
⑤スピーキングに取り組むための3つのポイント:単語強化、英語の論法と文章の作成スキルを上げる、頭の中で質問文を作れるようになる
⑥スピーキング("speaking")では自分の意見や考えを複数の相手に伝える事であり、トーキング("talking")では、相対する相手との会話のキャッチボールを指す
⑦ビジネス英語におけるスピーキング("speaking")とトーキング("talking")では、カウンセラーやアメリカFBIの交渉担当が使うテクニックである、ミラーリング、ラベリングの習得で会話力を上げられる。
上記がこれまでの復習です。もしここからお読みになられた方はぜひ①から⑦までの記事も読んでみてください。学習のヒントがたくさん見つけられると思いますので。
本日の記事では、英語力と交渉力の関係についてまとめます。
ビジネス英語を習得したい理由は様々あると思います。前回、前々回の記事のようにスピーキング・トーキングの英語スキルを上げたいとお考えの方もいらっしゃるでしょうし、その前の記事で触れたEメールのやり取りやプレゼン資料を作る際のスキルアップを目指す方もいらっしゃると思います。
それでは、交渉力はどうでしょう?
私の経験測から申し上げますと、金融関係のお仕事に携わる方は交渉事が多いのか、ビジネス英語を習得したい理由の一つに交渉力を上げたいとお考えになられる方が多いように感じています。
それでは皆様に質問です。英語力を上げれば英語での会議での交渉力は上がるのでしょうか?どう思いますか?
ところで皆様は大学や大学院、またはその他の学校などで交渉技術を学習した経験はおありでしょうか?また交渉術のようなものが本当は映画の世界の話で、現実には存在しない、眉唾の技術だとお考えでしょうか?
私は日本の大学で国際経営を先行しましたが、「交渉術」を学ぶコースはありませんでした。しかしながら、アメリカのビジネス・スクールやロー・スクールでは、以前から、コミュニケーション論や交渉学が正規の科目として受講することが当たり前になっています。私の義理の弟は何年も前にMBAを取得しましたが、取得過程で彼も交渉術を学習したと教えてくれました。
実はYouWorldのスタッフは研修時に「交渉術」を学習します。なぜならば、現代社会はコミュニケーションの手段が多岐に渡るようになり、社内で一つのコミュニケーションルールを強いて置かなければ社外との円滑なコミュニケーションが取れないと考えているからです。
我々の社内の研修の話は置いておいて、英語で会議に臨む際、特に金融関係であれば、テーブルの向こう側には日本の金融機関との取引がある相手の多くはアメリカやヨーロッパ諸国の相手である事を想像すると、彼らがすくなくともアメリカやヨーロッパの大学、さらにはどこかの時点でMBAを取得していることは容易に想像することが出来るでしょう。
という事は、相手は少なく見積もっても1度、多ければ2度、3度、交渉術の授業を受けていることになります。また英語では交渉術の書籍は多数あり、それらを読んだ経験がある事も想像することができます。
となると、金融関係の場合ですが、英語を使った会議に参加する場合、相対している相手は少なからずの交渉術を学習した経験があり、加えて日本に来ているところから、新卒で入社したての金融パーソンではなく、それなりの場数を踏んている金融パーソンが個人差はあれ、なんとなくでも学習した交渉術を自分なりに磨きをかけていることが容易に想像できるのではないでしょうか?
ここまでお話しすれば、先ほどの質問の答えが見えてくるのではないでしょうか?
英語力を上げれば英語での会議での交渉力は上がるのでしょうか?
私の答えはNoです。
英語力に取り組んで上がるのは英語力です。交渉力ではありません。
また、英語を使うビジネスパーソンであれば、少なくともアメリカの大学を出ていたり、またはMBAを取得しているとしたら、交渉術を学んだ経験があり、個人差はあれど、自分なりに学習した交渉術にのっとり交渉していると考えたほうが良いでしょう。そのような相手と英語で会議を行い、「金額や条件の交渉」をしているのであれば、やはりこちらも語学力と並行して交渉技術を独学でも構わないので学習するべきなのです。
ビジネス英語を習得したら円滑な英語でのコミュニケーションは手に入れられます。しかしながら、交渉術を上げるには、交渉術を身に着けれければならないのです。
英語力と交渉力は別物であることを理解し、それぞれに適した学習をお勧めします。
なお、私はとある英語の交渉術の本を何度も読み返しており、自分の実生活でも交渉技術に基づいたテクニックをコミュニケーション方法として使っています。また、交渉ではないですが、スタッフ間のコミュニケーションでも使えるものはあるので、実はYouWorldのスタッフ間のLINEやEメールのやり取りのルールにこの本のテクニックを採用していたりします。
英語の世界では当たり前なのですが、交渉術はやはり存在しており、私自身がそれらの技術をある程度使えるようになった今、やはりビジネスでの会話を持つ際は、交渉術は身に着けている必要があると考えています。
英語での会議になった場合、英語を話している相手がアメリカやヨーロッパの大学や大学院をはじめ、MBAを取得していると考えられるのであれば、相手は少なくとも交渉術の概要は理解しており、相手によっては交渉術を使いながら会話を進めている可能性があるという事です。さらに、繰り返しになりますが、ビジネス英語の学習は円滑な英語でのコミュニケーションを手に入れる為であり、交渉術を磨くためには、交渉術を学習する必要があるのです。また、英語を使った場合、相手が交渉術を身に着けているのだとすれば、やはりこちらもなにがしかの交渉術を学習していることが望ましいという事になります。
いつか私のスクールでも交渉術をレッスンで提供できればと考えています。マンツーマンでは教えられるのですが、、、
次回は、ビジネス英語のまとめとなります!
↓↓↓ぜひ我々のホームページにもご訪問ください。オンラインでビジネスパーソンに向けての英会話のサービスを提供しています。
YouWorld