多元宇宙遊泳黙示録序論
今日一日ずっと面白くもないYouTubeを見たり、ウマ娘を育成したりして過ごした。まあ今日一日というか、俺はこの四年間ずっとそんな感じで過ごしている。やることがアニメを見ることに変わったり、ゲームになったりするが、時間を無駄にしまくっていることには変わらない。一生の間で戻ることは無いとされている青春時代をどういう使い方してるのかと自己に問い掛けたくもなるが、きっと明日も同じ一日の繰り返しであろう。どんな顔をすればいいか分からない、多分笑ってはいけないんだと思う。少しでも一日を生産的なものにするべくこの様なnoteを書き連ねているが、確実にこの時間で何かはできるだろう、悲しすぎる。
少し話を変えるが、ある程度の年齢を過ぎると、学校を舞台にした作品を見るのが辛くなるという言説を耳にしたことがある。これは、自己の失われてしまった青春への憧憬や次第に失われていく自分の可能性への焦燥を拗ねらせてしまった結果、制服や学校といった若かりし頃を想起させるようなガジェットを見る事に拒否反応を示すようになることからくる症状らしい。今のところ俺はこの症状は来ていない。学校を舞台にしたアニメやゲームは大好きだし、ラブコメ等も依然として愛好し続けている。
そんな俺ではあるが、「話として良く出来てるし面白いんだけど見るのが辛いな…」と感じた作品が最近やっと登場した。その作品とは、ただ今絶賛放送中のアニメ、「ひげを剃る、そして女子高生を拾う。」である。
ストーリーをかい摘まむと、上司にフラれてしまった哀しきサラリーマンが、ひょんな事から家出してきた女子高生を家に泊める事となり、そこから二人の共同生活が始まるといったものである。こういう出だしの同人エロゲプレイしたことあるし、俺も高校生の頃は、家出してきた謎の美少女が転がり込んでくる妄想ばかりしていたので、はっきり言って俺の性癖を詰め込んだような物語である。ちなみに謎の美少女が部屋に転がり込んで来たことは今のところ無い。それに加えて年上のお姉さんが好きと言っていた友達が知らん間に女子高生と付き合って別れていた。この時点で引き寄せの法則は完全なる迷信と言えるし、俺は神を信じるのをやめた。お賽銭は今後の人生で1円玉しか入れないだろう。
話を戻すが、何というか主人公である吉田くんを見ているときついものがある。もちろん、キャラクターとして破綻しているとか、人物像が嫌いとかそういうことではない。主人公である吉田くんは女子高生に優しくし、女子高生も吉田くんに少しずつ心を許し始めているのが2話時点で伝わってくる。また吉田くんは会社の後輩に懐かれており、吉田くんを袖にした上司も実は吉田くんに気がある素振りを見せている。Iカップ押し付けてたし、きっと気があるだろう。カスほどの恋愛経験しかない俺であるが、そんな俺でも分かるほど分かるほどモーションをかけている。ただ、吉田くんが色んな女性に囲まれている事への嫉妬とか、そういう話ではない。アニメキャラに対してそんな感情を覚える季節はもう過ぎた。
ではどういった面でキツさを感じるのかというと、吉田くんを見ていると自分に対する嫌悪が発生してしまうのだ。俺だってあんな風に余計な感情を感じること無く人に優しさを与えたい。携帯電話を女子高生に与えたシーンや、ミスした後輩のために一緒に残業したシーンで顕著だが、吉田くんは "やってあげてる感" を出さずに人に優しくするのが上手い。また、純然たる善意のみで人に優しくすることができる。例え俺が同じ行動をとったとしても、何となくやってあげてる感や下心を相手に感じさせてしまうだろう。また、優しさを振り撒いている自分に対する嫌悪も発生してしまう。もちろん、やってあげてる感や下心があったとしても優しさには変わり無いため、気にしなくてもいいとは思うのだが。それでも俺が人に何かをしようとすると、謎の気持ち悪さが発生してしまう。少なくとも、俺の行動を俯瞰で見てる俺は、自分自身に言い様の無い気色悪さを感じている。そして、何も感じなくてもいいのに自己に気持ち悪さを感じている自分に対する憎悪も感じている。
アニメの話というか最早自分の話になってしまったが、俺はこのアニメを見る度に自己に対する嫌悪を感じる羽目になるのだろうか。それでも物語の続きは気になるし、アニメを見るしかない。っていうか俺もIカップ押し付けられたいな、君の前では素でいられるとかも言われてみたいです。 てか女子高生とかこの世で一番優しくされるであろう存在じゃない?やっぱJKは強いぜ!、正直書きたいこと途中から無くなってきたし、無理矢理締めます!南無三!
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