『仕事の8割はつまらない』No.5
「もう、やりきった」
あなたは、これまでやってきた仕事に対して、そう思ったことはありますか?
私にはあります。
「もう、やりきった」と、そう思った瞬間、それまで情熱を傾け私費で研修を受けたり、書籍を購入して知識を身に着けたことに、もうこれ以上、興味を持てないことに気づいて、愕然としました。
どれほど頑張っても、もう新しい企画や提案ができない・・・。
「これから、どうしよう」と思いました。
人事異動を申し出て、異動するしかありませんでした。
異動する部署があるだけ、マシでしょか?
しかし、希望する部署には異動できませんでした。
まあ、それも織り込み済みで、異動希望をだしたのですが・・・。
無理やり異動した部署の上司にはよく思われていませんでした。
「何もできない人」というレッテルを貼られ、お荷物扱いでした。
何の力もない自分は、お気に入りの人を呼び寄せて仕事をすることができません。人事権があれば、「あの人をうちの部署に」連れてきて仕事をすることもできます。
事実、そんなことをする上司を何人も見てきました。そういう人は、自分のお気に入りの人を周りにおいて、楽しく仕事ができるのでしょう。
でも大概連れてこられて人は、横柄な態度で、こちらを見くだして「今までのやり方ではいけない」と言ってきます。
「自分は気に入られている」「呼ばれてきた」または、「選ばれた人間」だと勘違いしてしまう。
さあ、見下されたままでこちらも耐え続ける事はできません!
ここから、反撃にかかりましょう。
もちろん、反撃と言っても暴力や暴言などではありません。
隙間を縫うように、職場で生き残りましょう。
そう「仕事の8割はつまらない」のです。人間関係を含めてね!
後の2割で、自分で自分を高めていきましょう。
誰もやりたがらない仕事がどこの部署にもあるはずです。
「これ、誰かやってくれないかな?」と上司が言った時がチャンス!
自分にできそうと思ったら、率先して手を上げましょう。
粛々とこなし、小さな成果を積み上げていくのです。
「誰からも評価されていない」とは思わないことです。
その小さな仕事の積み重ねが大きな仕事を作っていると思いましょう。
そう、苦しいと感じるのは自分の思考にあります。
自分で自分に高い壁を作るのは、もうやめましょう。
合わない人とは距離を置き、できるだけ「敵」を作らずに生き延びましょう。
私は、自分の人生を生き抜くために、職場でどう自分が生き延びるかの方法を常に考えようと思うようになりました。
もう、10年以上前ですが、上司からパワハラを受け心を病み自死した先輩同僚がいました。
先週の金曜日まで前の席にいたのに、翌週の月曜日にはもう彼はこの世からいなくなってしまいました。
パワハラではないか?と思うような場面に何度も出くわしていたに・・・。
自分の無力を感じ、泣くしかありませんでした。
「それ、パワハラですよね」と言える状況はまだマシです。あの時はもう、冗談でも「それ、パワハラですよね」とは言えませんでした。
何もできなかった自分を今も時々思い出します。
今でも「何かできたのでは」と思いますが、結局何もできないとわかっています。
そう、「できない」自分を認める。そんなに強くはない。
でも、弱くもないぞという気持ちを持ちましょう。
では、また次回。
明日も自分から挨拶をしよう!
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