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『仕事の8割はつまらない』No.3


電話が鳴り、コピー機の前には常に誰かが立っている。
周りはものすごく、忙しそう。
でも、自分はやるべきことが無い。周りに声をかけてみる。


「何かお手伝いすることはありませんか?」
相手は決まってこう言う「あっ、大丈夫です。ありがとう」
「ありがとう」まで言ってくれる人には、涙が出そうになるくらいだ。
次に上司に声をかけてみる。「何かやることはありませんか?」
「あっ、今は無いや」そうして、だんだん孤立していく。


朝、出勤して挨拶しても誰も返してくれない。パソコンの画面から視線を外さずに、挨拶を返してくる人は神に見えるくらいだ。
オフィスに漂う「私は、忙しい」という周りの空気に飲み込まれて、自分が給料泥棒のように感じでしまう。
オフィスに居場所が無い。
できるだけ目立たないように、自分の存在を消す。
いや、もはやすでに、消されている。


「誰だっけ?あの人、ほら最近異動してきた人」と居酒屋なんかの飲み会で話題にされるのはまだ、いい方かもしれない。
さあ、どうやってこのオフィス内に居場所を作るか?
自分で、仕事を作るか?どうやって?
バリバリやっている人からのおこぼれをもらおう。
たくさん仕事を抱えている人は、責任感が強いとか、遅くまで残業して働くことに喜びを感じているとか、本当に仕事が好きか・・・。そんな人を少し離れた場所からじっくり観察してみよう。
ここで大切なのは、さりげなく観察することだ。
けして、ガン見してはいけない。
納期に間に合いそうにないとか、校正して欲しいとか、ちょっと意見が聞きたいとか、声をかけられたら、その時がビッグチャンス到来。
さりげなくサポートし、ふんわりしたコメントを言ってみよう。
オフィスではさりげなく、ふんわりが大事なのだ。
そうやって、三日が過ぎ、一週間が過ぎ、一か月が過ぎ、やがて気が付いたら自分の仕事ができるはずだ。

小さな仕事ばかりしていると、「こんなこと、誰でもできるじゃないか?」と思うかもしれない。
「もっと大きな仕事がしたい!」「自分はもっとできる」ともがくかもしれない。
でもけして、投げやりになってはいけない。
仕事の大半は、小さなことの積み重ねなのだ。
小さな仕事をやりながら、居場所ができる日を待とう。
自暴自棄が一番いけない。

呼吸を深くして、乱暴な言葉づかいも控えよう。
また、次の日の朝になり会社のドアをくぐったら、自分から挨拶をしよう。

では、また次回!

#仕事の8割はつまらない #働く#生きづらい

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