『仕事の8割はつまらない』No.4
今の会社で働いて、勤続32年目。
私は、いまだに平社員だ。
なぜ昇進できなかったのだろうか?
女性だからか?
いやいや、仕事ができなかったからではないのか?
昇格できるような仕事はしていなかったのではないか?
上司に気に入られていなかったからか?または、気に入られるような行動はとらなかったからか?
たくさんの「?」を自問自答しても、どこにも答えは無い。
今は、次のステージに上げてくれる上司に会えなかっただけだと思っている。
組織の一員でいる以上、一つのパーツとして粛々と与えられた業務をまじめに、誠実にこなしていく。それ自体は何も悪いことではない。
そもそも、組織はそんな小さな仕事で成り立っているのだ。
でも、そのような仕事はできて当たり前、やって当たり前なので、業績評価はしてもらいえない。
バブル崩壊後、今までのやり方ではグローバルでは戦えないという日本企業のトップ層は、自己アピールを要求してきた。業績面談の席では、いかに自分ができる人間か。今期、どれだけ組織や会社に貢献したかのアピール合戦が始まった。
同僚はライバルになり、心を許せるような仲間づくりが難しくなった。
「上司の失敗は部下の責任」「成功は上司のおかげ」
海外や外資系の企業で働いたことが無いので、単純に比べることはできないが、少なくても私が働いてきた日本企業は、概ねそんな感じだろう。
そして、アピールが上手な人、上司に気に入られている人は昇進していった。
昇進できない自分は、会社や組織からは認められていない、誰からも認められない空気のような、宙に舞うチリのような存在になった。
若い世代からみれば、どうしてそんなに長く働いているのに、いまだに平社員なのだろう?きっと、あの人は仕事ができない人なんだ!と思われているのかもしれない。
それは半分正解で、もう半分は不正解だ。
自分を大きく見せたり、仕事の内容を少し盛って、成果を述べたりする技量がないのだ。
ただただ、まじめに仕事と向き合ってきた結果だ。
でも、心を落ち着かせて周りをみてみれば、結構そんな人は多い。
だって、管理職のポジションにいる人が、必ずしも優れた上司ではないことも知っている。自分より上のポジションの人には、すり寄っていって、下のポジションには
指示がぶれることはしょっちゅうだし、昨日と今日とでは言っていることが変わっているとか・・・。万年平社員のあなたも、そんな経験していませんか?
でも、平社員なりの役割があることを自分がしっかり認識して、立ち振る舞おう。
こちらが、平社員であることを見下してきたり、バカにしてくる人には、そうさせておこう。その人も多分、辛いのだと思う。他者を見下すことで、自分はまだましだと思いたいのだ。
マウンティングしてくる人からは、静かに距離をおこう。けっして戦ってはいけない。
黒子として、裏方として仕事と向き合っているうちに気づくはずだ。
実はこの仕事を水面下で動かしているのは自分だと。
明日も、挨拶は自分からしよう。
それこそが、自分の存在意義の確認になるから。
では、また次回お会いしましょう。
#仕事の8割はつまらない #働く#生きづらい
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