声劇台本　役者　（２人　かけあい）

©猫寝来緋伽
猫寝来緋伽（@NenekiHitogi）さん / X (twitter.com)
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りようきやく
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――――――

あなたはいま、どんな顔をしていますか？
「どうした。急に」
こう聞くのは、私くらいかもしれない
「そうだね。初めてだ」

結末は変えられない。
「わかってる」
今となっては、新しい選択肢もない。
今はやりのゲームじゃない。
「やり直せるならやり直したいさ
　あんな気持ちは、本当ならもうしたくない」

これは、君がくりかえしていく物語（じんせい）
「これは、君が　与えた試練」

さぁ、ここにいるみんなで
あなたの世界を、ここに再現して焼き付けよう

「君の世界は、とても平和でいいね」
そうかな。結構ドロドロしてるとおもうけれど
「私の世界よりはマシだよ」

心を重ねて、この体の
爪の先。足の先まで染め上げて。
「細くて折れてしまいそうだ」
大丈夫。
いつも鍛えてるから。

どうしようもない悲しみを
「あの焦がれた恋を」
その吸い込まれる瞳をおもいだして
「あぁ、光を思い出した」
私の声を貸すよ
「うん。声がだせるのは、とてもいい」
私の時間をあげるよ
「ありがとう。借りる」

だから、また深呼吸からはじめよう
「緊張してる？」
うん。でも楽しみでもある。

山を越え　海をわたり
時間さえも超えて
一緒に旅をしよう
準備はもういい？
「準備ができていないのは、君だろう？」
…わかったよ

私は、人の人生を何遍も繰り返す　役者
　それは、命を貸し与える　案内人の名前

「私の名前は　役（キャラクター）
何遍も同じ時間を繰り返す。原点の名前」

さぁ、いこう
今日も世界を広げよう。