父親は育児しないのか?
自宅に届くDMやちらしやタウン情報。
チラチラみていると「ママのための〜〜〜」、「ママ向け〜〜〜」の文字が目につく。
仕事に育児に趣味に、他にもあれこれ忙しいであろう母親がメインターゲットになるサービスなりイベントなのだろう。
ふと疑問に思ったのだけど、「パパのための〜〜〜」ってないのだろうか?
父親にとってもライフスタイルというか子供を育てて行くための情報提供やコミュニティは必要な気がする。
けれど、そういうイベントを計画しても、または開催しても父親たちは参加しないのだろう。
子供のことを母親に任せっきりにしてるからなのか?
子供に興味を持たないからなのか?
コミュニティを必要としないからなのか?
理由について考えてみたけど、なかなか決定打になるものが考え付かなかった。
家族、夫婦、子育て、みたいなテーマのイベントはほぼ女性で(母親で)埋まるのだろうか?
家づくりの話や、資金繰りの話や、保険の話が絡むのだから、「ママ」だけいればいいわけではないだろう(ちなみに私は「ママとかパパ」という響きが好きじゃない)。
夫として父親として、知っておいた方がいい話もあるだろうし、夫婦共に知っているテーマだからこそ議論にもなるだろう。
片方がそこに参加しないと議論しづらいと思うのだけど、どうなのだろうか。
わざわざ「ママのための」とヘッドコピーをつけている意図はなんなのだろう?
男性お断りにすることで集客しやすくなるのだろうか?
常日頃から思うのだが、「男性の育児参加」とか「イクメン」とかいう言葉が嫌いだ。
そもそも男性は育児に参加しないもの、が前提になっている表現に感じるから。
現実に合わせた言葉なのだとしたら、その現実こそが嘆かわしい。
男性が育児するのを特別扱いするのではなく、参加しないのを非難する言葉でいいではないか。
世の中にはネグレクトという言葉がある。「あなたの思考や行動はネグレクトですよ」と教えてあげたらいいのではないか。
何の解決にも結び付かなそうなのは認識している。
罰を与えるのと、褒美を与えるのと、どちらが人は動くのか。褒めよ、と多くの人はいうだろう。
褒められると気分を損ねる人間もいる。私にはその傾向がある。
「やって当然」と思っていることを、「すごいね」とか褒められると馬鹿にされてる感覚になる。
私は狂っているのだろう。
子供の世話をする父親は、偉くもすごくもない。当然の行動だ。
それを「イクメン」などと読んで持て囃すのは「あなたにできるとは思っていなかった」と言われているのと一緒ではないか?
私はねじ曲がっているのだろう。
そんなこともあって「ママのための〜〜〜」にとても違和感を感じた。
エステとかマッサージとか美容の話なら、わからなくもない。
私が目にしたのはそれではなさそうだったので、父親を外す理由はなんなのだろう?と真剣に考えた。(集客の線が一番濃そうだけど)
高齢の男性による女性蔑視発言が騒がれたけど、逆パターンも世の中には存在しているのよね、きっと。
平等な社会は難しい。きっと無理だ。それぞれ立場が違うのだから。