辛く苦しい時を過ごしたことで得られた知見
思い通りにいかなくて、人生が苦しいとき、世の中に出回る「救われる方法」を試してみる。
神棚に祈ったり
瞑想をしてみたり
紙に書き出してみたり
でも、だいたい上手くいかない。
なんで、もっと上手くできないのか、と自分を責めることにつながったりして、うんざりする。
なにか上手くいっていないとき、村上春樹さんの小説に出てくる主人公は、丁寧に生活を送ることを思い出す。
朝は早めに目覚め、軽くストレッチしたり
シャツにアイロンをかけたり
でも結局、何も変わらない。
ああいうのはメタファーの一部に過ぎないんだ。
酒でも飲んでみるか、とビールを開けてみるけど、アルコールが胃袋に流し込まれる以上のなにかが起こるわけでもない。
そんなメンタルの不調から立ち直るのには、ちょっとしたきっかけとタイミングであることを経験した。
メタファーだと思っていたこともタイミングによってその力が解き放たれる。
なにもせずにじっと待つことも大きな意味を持つことを知った。
私は、忍耐強くタフであることが求められていたのかもしれない。
タイミングはいずれくる。
その時まで耐えられるだけの忍耐が、ある意味で不足していたのかもしれない。
「やり過ごす」ことの意味を知った。
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