真珠腫性中耳炎治療日記 手術後3年と半年
「真珠腫性中耳炎治療日記 手術後2年と半年」の続きです。
術後3年と半年を9月に迎えていた。
術後3年の診察の時に、次回の診察のタイミングについて主治医と話し合った。
・このまま半年に1回の診察を続ける
か
・1年に1回の診察
に切り替えるか。
受診の頻度を変えるかどうか、という決断を迫られた。
これまで半年に1回の診察を続けて確認してきたことは
・耳垢の量
・再建した(作り直した)鼓膜の状態
・鼓膜に留置したチューブの状態
が中心。
時々、聴力検査を行なっていた。
耳垢の量、というのは具体的に何をみているのか?
正常な耳の機能では、耳垢というのは時間をかけて外に出される仕組みになっている。
なので、異変が起きていなければ、「耳垢がたまる」という状況は生まれないのだそうだ。
しかし、耳の異変が起きると、そうはいかない。
耳の異変というのは、例えば、
「鼓膜が奥に引っ込んで、耳垢がたまるスペースを作ってしまう」
事態を指す。。。
つまり、私の耳に起きていたこと。
そして、術後の私の耳に起きかけていること。。。
(すでに鼓膜は引っ込みがち・・・)
現時点で、耳垢がたまる場所は生まれている、そこに垢が蓄積して炎症が続くと組織の破壊につながる、真珠腫性中耳炎の再発を迎えてしまう。
だから定期的に耳垢を取り除いておく必要が、私の耳にはすでに生まれてしまっている。
問題は、どのくらいの頻度で、その作業を行うか、である。
自宅で、自分で、綿棒で、とかいうレベルの作業ではない。
自宅で、自分で、綿棒で、取り除ける位置にある耳垢はすでに排出のサイクルに乗っかっているので心配いらない。
問題は鼓膜の近くで、留まり続ける耳垢なのだ。
その場所の耳垢は、
専門家(耳鼻科医)が、専用の器具で、慎重に、
取り除いて欲しい代物なのだ。
これまで半年ごとにチェックと耳垢の除去を受けてきて、私と主治医はお互いに「半年にたまる耳垢の平均量」を把握できてきた。
それを踏まえて、チェックの期間を空ける試みのタイミングを迎えたのだ。
主治医からの話はそういうものだった。
耳垢はたまる。
時間をかけてたまる。
仮に、診察の頻度を1年に1回にしたとして、そのせいで再発するとは言い切れない。
どうしたものか。。。
主治医は
「(半年ごとでも、1年ごとでも)どちらでもかまわない」
と言っていた。
さて、どうしたものか。。。
1年空けてみないと、耳垢がたまる量は把握できない。
しかし、1年空けた結果、パール(真珠腫)が作られて排出されなかったら、再手術(術式は不明)は決定的。
判断に迷った、チキンな私は、
「9ヶ月後でいいでしょうか?」
という意味不明な提案をした。。。
「構いませんよ」
と主治医の返答により、次回の診察は9ヶ月後となった。
「術後◯年」
という経過の追い方が、医療の世界では一般的なので、半年ごと、1年ごとの経過観察は区切りが良いのだ。
そこにきて、
「術後3年と9ヶ月」
という微妙なタイミングでプロットしてしまうことになったわけだ。。。
1年空ける勇気がなかった、という自分を発見した。
意外と慎重な自分に出会った。
この決断がどんな結果を生むかは、今から約3ヶ月後の12月になる。
今のところ、炎症が起きているような感じではないし、聴力が著しく落ちている感じでもない。
術後3年と9ヶ月後の診察のあとは、どんなタイミングの診察を迎えるのだろうか・・・
つづく