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我ここにあり(1)

久しぶりに、深い眠りに落ちた。
起きないと行けないと、思うたびに、更に深く落ちた。

ふと、昔みた、『吾輩は猫である』のビデオの映像が浮かぶ。何か分からない。
ただ、吾輩は猫である名前はまだない
の後、何かとても気になった。
きっと私に関係があるのだろう。

きっと、全ては過ぎ去ったのだろう。
まだ、私は変化の中にいるのだろうが、
この眠気、体のリラックス状態から、
感じとれる。
苦しい、より、苦しかったがより馴染む。

私は、自分の枠を越えようとしていたらしい。
一般的に、ガラスの天井と呼ばれるものだろうか。

私が今回体感した、私の枠の限界は、
これまで経験した、壁や、ガラスと、壊せるものではなかった。
食品ラップよりも、もう少し樹脂で、厚みがあり、その向こうに行こうとすると、
私の体の形にぴったり貼り付き、
伸縮性のある素材は、消して破れず、
押しても押しても、ただ、押し返され、
顔をつけたら、ぴったり貼り付き、
息苦しくなった。

横たわり、もがいた。
うーうー、深い深い、地に響く声を私は出した。

(つづく)

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