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何かを変えるために「やまりくナイト」を約1年半開催しての振り返り


1.自己紹介

XTech Venturesという独立系のベンチャーキャピタルで働いている山木です。当ファンドは主にシード〜アーリーのスタートアップに投資を実行しています。

簡単な自己紹介をさせていただきますと、私は友人の勧めで佐俣アンリさんの著書『僕は君の「熱」に投資しよう――ベンチャーキャピタリストが挑発する7日間の特別講義』を読んだことをきっかけに、VCを目指すようになりました。関西の大学を1年間休学して上京し、XTech Venturesの代表パートナーである西條さんにDMしたことが縁で、インターンとして採用していただきました。そして学生時代から実際に複数社の投資実行に関わらせていただきその後、社員として入社したようなバックグラウンドです。

X(旧Twitter)上では“やまりく”というニックネームで活動しており、海外のtoCサービスやAIスタートアップに関する情報を毎日投稿しています。
(ぜひ、見てみてください!)
また、タイトルにもあるように「やまりくナイト」という先輩経営者の方々と若手起業家の皆様をお繋ぎするようなイベントや食事会をほぼ毎月開催しています。

初のnote投稿で年末の振り返りも兼ねて、2023年夏頃から開催してきた「やまりくナイト」とは何なのか、また生まれたきっかけ、実際これまでどのような会を開催してきたのか、など1年半を振り返っていこうと思います。

2.「やまりくナイト」とは?"やまりく"と名乗る

早速ですが、「やまりくナイト」は、“やまりく”こと山木が主催する、先輩経営者の方々と起業家の皆様をお繋ぎするイベントや食事会です。イベントではゲスト1名と約20名の起業家の皆様にご参加いただき、食事会ではゲスト1名と約5名の起業家の皆様にご参加いただいています。

ゲストには、上場企業の経営陣やスタートアップを創業しExitを経験された起業家の方々、またVCのパートナークラスの方々をお招きしています。これらの場を通じてナレッジの共有や事業連携、資金調達のきっかけが生まれ、スタートアップエコシステムが少しでも活性化することを目指しています。「やまりくナイト」は毎月1回のペースでイベントと食事会を交互に開催し、年間合計12回の開催を目標として開催してきました。

ここで、「やまりくナイト」について誕生の経緯を触れるにあたり、まず"やまりく"というニックネームを使用することになった経緯を触れさせていただきます。
昨年の夏、社員になって4か月ほど経過した頃を振り返ると、DMを送付しながら地道にアウトバウンド営業で起業家の皆様と面談の機会をいただくものの、なかなか投資に結びつつけることができず、私自身の認知度も今よりも低かったため、スタートアップコミュニティに全く入ることもできていない状況で「このままでは良くない、どうにかしなければ」とひたすら結果を出せていない自分に焦りを感じていました。

そんな私を見かねてか、ある日、弊社代表パートナーの手嶋さんとの1on1で「認知されやすくするためにも何かニックネームで名乗ってみて、覚えてもらいやすくしたらどう?それこそ山木陸生(やまき りくお)の苗字と名前の2文字をとって“やまりく”とか」とアドバイスをもらいました。
当初は「カッコ悪いし、なんかキモいとか思われそうだし嫌だな」と思っていたのですが、当時の状況を考えるとプライドを持っている場合でもなく、「とりあえずやってみます」と返事をしました。
すると早速、手嶋さんから次のようなツイートを投稿し、私にとっては退路を絶つような形で背中を押してくれましたw

当時のツイート

そこにNext Baseでご一緒したり様々な方をご紹介いただくSkyland Venturesの木下さんや、自分が上京するきっかけを作ってくださったTHE SEEDの廣澤さんが引用RTで応援してくださったことで、背中を押される形となり、X(旧Twitter)の表示名も“やまりく”に変更しました。
(本当に木下さん、廣澤さんありがとうございました!)

実際に反応してくださった時のツイート

3.「やまりくナイト」誕生

ただ、もちろん名前を変更しただけでは何も変わりません。そこで参考にさせていただいたのが、2名の先輩ベンチャーキャピタリストの方々です。

まず1人目は、Boost Capitalの堀さんです。ちょうど“やまりく”と名乗り始めた頃、堀さんが公開された「新人キャピタリストの動き方」という全5回にわたるnoteを読み、大きな影響を受けました。このnoteでは、堀さんがVCに転職された直後に感じたことや、どのような行動を取ったかが詳細に語られています。

特に印象に残ったのは、「VCに転職当初はなかなか投資もできず、コミュニティにも入れず悩んでいた」という内容です。それでも、泥臭くイベントを開催し、試行錯誤を重ねながら成果を出していったという赤裸々なエピソードが綴られていました。

あの堀さんにもそんな時期があったのか、と衝撃を受けると同時に、大きな勇気をもらいました。そして、「自分もイベントを開催してみよう」と決意するきっかけになりました。

次に参考にさせていただいたのは、当時サイバーエージェントで藤田ファンドに携わっておられた坡山さん(通称「はやまり」さん)です。(現在は株式会社Sworkersの代表を務めておられます。)

坡山さんは当時、「はやまりナイト」という藤田さんと若手起業家たちとの交流を目的としたイベントを定期的に開催されていました。このイベントには、例えばタイミーの小川さんも参加されており、小川さんのnoteでも触れられている通り、この会がきっかけでその後、藤田ファンドからの資金調達に繋がったというエピソードがあります。

先輩経営者の方と若手起業家の交流を通じて、新たな機会を生み出す意義の素晴らしさを感じると同時に、「やまりくナイト」のコンセプトに大きなヒントを得ました。「先輩経営者の方々と起業家の皆様をお繋ぎするイベントや食事会」という方向性を考える上で、坡山さんの取り組みが非常に参考になりました。
実際に、「やまりくナイト」という名前は、坡山さんが開催されていた「はやまりナイト」をリスペクトし、近しい名前を使わせていただいております。この場を借りて、改めて感謝申し上げますmm

そこから手嶋さんにも相談し、フィードバックをいただきながら「やまりくナイト」の構想を練り上げていきました。構想の際には、主に以下の3点を意識しました:

  1. キャッチーな名前
    「やまりくナイト」というキャッチーな名前にすることで、印象を残しやすくする。

  2. 絶対に継続させる
    数回で終わらせるのではなく、継続的に開催することを重視。
    最初は「なんだあの変な名前のイベント」と思われても、継続することで認知を広げていこうと考えました。

  3. Win-Winの仕組み作りを意識
    ゲストと参加者の双方にとって有益な場となるような仕組みとなることを意識しました。

こうして、「やまりくナイト」の構想が完成し、現在の形に至っています。

4.これまでの開催実績

こうして2023年8月から開催をスタートした「やまりくナイト」ですが、これまでにイベントを10回、食事会を14回、合計24回開催してきました。これまでの開催月とゲストの方々については、簡単にスプレッドシートにまとめています。

これまで「やまりくナイト」にご参加いただいた起業家の方々は約150名にのぼります。これまでに「この会がきっかけで新たな繋がりが生まれ、その後に資金調達が決まりました!」や「事業提携が実現しました!」といったお声をいただくことがあり、大変ありがたく思っています。本当に感謝しかありません…!

直近開催したRice Capital 福山さんにお越しいただいた会の記念写真

5.おわりに

改めて、これまでご参加いただいたゲストの皆様、そして起業家の皆様に心より感謝申し上げます。
また、スタッフとして参加することで多くのゲストの方々と接点を持つ機会を作ってくださっているB Dash Campの皆様にも感謝しております。
私自身も大変ありがたいことに、「やまりくナイト」をきっかけにご縁をいただいた複数の企業様へ今年ご出資させていただく機会をいただきました。

「やまりくナイト」が少しでも事業連携や資金調達のきっかけとなり、スタートアップエコシステムの活性化に微力ながら貢献できることを願っています。引き続き、起業家の皆様のお役に立てるよう、今後も「やまりくナイト」を継続的に開催していきたいと思っております。

最後に告知です!
年明け1月20日(月)19:00より、株式会社MIXI 取締役 ファウンダー 笠原さんをゲストにお迎えし、「やまりくナイト」を開催します!
話題沸騰中のmixi2をはじめ、mixi・みてねを立ち上げられたMIXI 創業者 笠原さんをお招きし、コンシューマーサービスを提供する起業家向けのイベントです。
「MIXI 笠原氏から学ぶ!グローバルで愛されるtoCサービスへの軌跡」というテーマでトークセッションと交流会を通じて、笠原さんから直接お話を伺える貴重な機会となっています。
コンシューマーサービスを提供する起業家の皆様のご参加をお待ちしております!

お申し込みは下記リンクから↓
https://lu.ma/z7zh868t


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