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希望が現実に
過去最多、9人の候補者が一同にかいする議論は、ここまで、思ったより静かに展開している。
ふと、9人の方々は、どうして総裁選に出たのかなと、動機や経緯を想像することがある。しかし、私が直接、こうした話をしたことがあるのは、#上川陽子 さんと #河野太郎 さんだけで、あとは想像する他ない。皆さん直接話を聞けば、琴線に触れる話が必ずあるはずだ。
上川陽子さんは、家族のことは語らない。「女性候補なのだから、もっとアピールしては?」との声がある。また、プライベートな密着取材もほとんど受けない。ここは本人のこだわりのようだ。「政治家 上川陽子」として勝負してきた気概を感じる。それでも、「最初の選挙で、夫が、まだ小さい子どもを自転車のカゴに乗せて自分の選挙カーを背走してくれたの」などと聞かされると、ジーンとくる。秘書の方々も、家族のように長く支えてくれている方が多く、高齢化が課題らしいが、それは幸せな事務所の証だろう。
私は、#総裁選 候補で上川さんの名前が上がっていた今年の序盤は、「これはやらねば」と思っていた。しかし、上川さんが全く意欲を語らず、外務大臣に専念していたので、沈黙には何かあるはずだとの思いはわずかにあったが、現実的にはほぼないだろうと思っていた。
8月15日、岸田総理が「閣僚の方も志ある方は是非」と発言し、その日の夜9時30分過ぎにいただいた電話の履歴は、スクショして保存してある。そこから、関係者へ仁義を切り、前回応援した河野太郎さんにお詫びの電話をして、上川さんのもとへ馳せ参じるまで2週間、苦悩の日々だった。河野太郎さんが明るく送り出してくださったのは、本当にありがたかった。
上川さんにご指導いただいて10年になるが、「上川さんが日本のリーダーを目指すなら駆けつける」との思いは、希望的観測で誰かに話したことはあるが、現実になるとは思っていなかった。しかし、希望的観測であれ、頭の片隅にこうした考えがあったことが、現実を導いてくれたのではないかとも思う。
総裁選候補者に現職閣僚が5人というのは異例、さらに、上川さんの推薦人、応援を名言する現職閣僚が4人いることも、類い稀なことである。閣僚のみなさんもそれぞれ支援理由はあると思うが、ある閣僚が、「上川さんを近くでみていると、その仕事ぶりに惚れて応援したくなるのだろう」と話してくれて、多いに賛同する。
まだ戦いは始まったばかり、伸びしろが一番あるのは上川陽子さんです。多くの皆さんに、上川陽子さんを知っていただきたい。