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再審法改正 議論を加速

再審法改正実現議連。解散総選挙前、最後の総会を開催しました。袴田事件再審無罪判決や、その後の動きについて、日弁連からご説明いただき、衆院選後も、超党派で活動のスピードを上げることを確認しました。

解散前日にもかかわらず、多くの衆参国会議員に参加いただき心から感謝申し上げます。3月に100名少しでスタートした議連は350人に広がり、総選挙後、もっともっと頑張ります。みなさんありがとうございます。

以下、本日公表した決意文です。

袴田巖さん再審無罪判決を受けて 決議 令和6年10月8日

9月26日、袴田巌さんに、静岡地裁で再審無罪判決が出ました。「長年」と表現するにはあまりにも長すぎる年月の間、一貫して無罪を訴えてこられた厳さん、姉のひで子さん、また、弁護団はじめ、支援者の方々に心より敬意を表します。

通常審は、証拠開示制度や取り調べの録音録画など、一部の裁判について制度の改善が進みました。しかし、時代の変化や制度の改善があっても、それでも、人や組織は過ちを犯すことがありえることを、私たちは、改めて肝に銘じなければならないと思います。

刑事司法制度を不断に改善すること、特に、過ちがあった場合にこれをただし、冤罪を晴らす再審法改正は、一日も早く実現しなければなりません。

「冤罪を晴らすのに、なぜ数十年もの時間を要しなければならないのか」私たちは、この問題を早急に是正するため、

①過去の著名な再審事件において証拠開示が不十分で著しく遅かったことを踏まえ、証拠開示に関する条文を新設すること。また、②裁判官の除斥・忌避が再審に適用されないことの不公正を解消すること。③検察官抗告などによって手続きが長期化していること、実質審議が、再審公判ではなく再審請求手続きの中でされてきたことが適切かどうか、結論を出すこと。④再審に関する手続規定が刑事訴訟法にほとんど置かれてないことなどについて議論を進めて参ります。

再審に時間がかかりすぎる最大の被害者は、えん罪被害者であることはいうまでもありません。

さらに、刑事訴訟法第一条には「この法律は、刑事事件につき、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかにし、刑罰法を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする」とあります。再審が数十年にも及ぶことによる時の経過、記憶の風化は、検察や裁判所にとっても、良いこととは到底思えません。

我々「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」は今年3月に設立し、入会者は350人を超えました。これからも、超党派、一致結束して議論を加速して参ります。

えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟会長 柴山昌彦
以上

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