ぜんぶ、すてれば
Youです。
今日は1月6日、正月休み終わって仕事初めの日。
今日から定時出社定時上がりを目標にしたい。
前回捨てることについて考えるようになったきっかけについて書きましたが、今回はもうひとつ、そのきっかけとなったある本を紹介します。
それが、今回のタイトルにもある”ぜんぶ、すてれば”という本です。
当時75歳だった中野善壽(なかのよしひさ)さんという経営者の方が書かれた本です。大学卒業後は伊勢丹の子会社から始まり、鈴屋に転職、退社後は台湾に渡り事業に携わり、2010年には寺田倉庫に入社、代表取締役も務められました。
この本の魅力は、”中野さんの潔さ”だと個人的に思います。
新しい情報や技術の進歩が目まぐるしいこの世の中で、自分を妨げるものはぜんぶ捨てる。
お金も服もスマホも全部捨てる。これまでの過去にとらわれず、より良い未来を作るために時間を使う。
捨てることによって培われる決断力の高さ、スピード、思い切りの良さ、不安や恐怖を感じさせないその中野さんの潔さが、本を読んでいてとても気持ちよく、刺激的でした。
当時の自分は大学生で、卒業後の将来像が全く想像がつかなかった。情報が多すぎる中で、自分が何がしたいのか、どうなりたいのか、考えても考えても答えが見つからなかった。
そんな時にこの本を見つけた。当時大学生だった中野さんも将来像が全く思い浮かばなかったけれど、知人の紹介からのご縁があり伊勢丹の子会社に入社されたという話があった。縁というのは偶然のように思えて後々必然だったと思えることが時々ある。将来について答えが出るまで悩むより、流れに身を任せて見るのもありじゃないかと思えて、当時はこの本がとても心の拠り所になっていた。
この本から見た中野さんは本当にものへの執着がない。これまで稼いだお金のほとんどは貧困地域や芸術団体に寄付しているし、やりたい仕事ができないなら意味がないと、仕事を辞めた翌日には海外へ飛んでいく、服も本もスマホも全部捨てて、所有することに全くこだわりがない。そこに対して時間やお金をかけるよりも、未来を良くするために行動する。その思い切りの良さから自分が学べるものは計り知れないと思いました。
当時服も本も好きだった自分にとっては衝撃的でした。たくさんのお金をかけて集めたのにそれを捨てるなんて、
でも一方で服や本を集めることに執着してる自分がいるんじゃないかと疑問に思っていた自分がいたことも事実です。ものを集めた先に何があるんだろうって、自分が幸せに過ごしている姿が想像できなかった、
ものを所有することに執着しない、手放すことで新しい変化が自分の中に入ってくる、過去に執着しない潔さが決断力や行動力を高めてくれる、この本や中野さんの人柄を通じて、捨てることの可能性を感じました。
何かに挑戦したい人、新年始まってこれまでの自分を変えたいと思っている人、何かに悩んでなかなか行動できない人は何かを捨てることから始めてみてほしいと思います。僕自身も2025年になって今の環境を変えようと行動し始めているところです。所有することの執着を捨てて、軽やかに進んでいく2025年にしたいと思います。