競技クイズを辞めた話


のんのんびよりが始まるまでに手短に。

私が高校時代クイズ研究部に入っていたということは、それなりに親しい人ならば知っているはずだし、これを閲覧した時点で理解されるはずである。もともと知識欲は旺盛なほうで、本を読み漁り知識をためていた。そんなわけで高校時代クイズ研究部に入って、初年度は先輩と共にワイワイと、皆が持ってくる趣味全開の問題を押し、2年目は後輩とこれまたワイワイと、無いに等しい部長の威厳である程度収めつつ、楽しんでいた。(ところで下らない理由で活動自粛にした頭のねじが外れているあの先生は変わらずであろうか)


ところが現在私はクイズサークルに所属してないし、そもそもクイズに触れていない。クイズノックの動画と東大王を箸休めのごとく触れるだけである。すなわち競技クイズを引退している。

その理由は単純だ。ソシャゲの○○の塔のように、競技クイズ全体のレベルがどんどん上がってきて、そこについていけなくなったのだ。当時はクイズノックの登場、ナナマルサンバツのアニメ化、過激なことができなくなったテレビ局がこぞってクイズ番組を放映など、クイズブームに火が付いたころだった。当然競争が過熱すれば求められているレベルも上がる。単純な記憶力ではクイズプレーヤーの中では下位である私は、そびえたつバベルの塔に挑戦することを諦めたのである。入ってきた後輩は物の数か月で私を追い抜いた。考えてみればそのころには競技クイズを引退していたに等しかった。

さらに突っ込むならば、レベルアップによる競技クイズの「ガチ」化。これもやる気を失わせたのかもしれない。クイズは楽しむためのものであることは一億と二千年前から伝わる定義であると思っているのだが、どうもみなクイズに正解することにどん欲になりすぎて、単純な面白さを失っているようにとらえてしまった。もちろん私のエゴであることは百も承知のうえで。

象徴的なのは、例会における紙落ちである。すなわち、最初のペーパーテストで脱落者が出るときがある。例会によってはボタンを一回も押せずに終わるときさえあるのだから、いかに競争が激しくなったかわかるであろう。(競技人口が増えて全員を捌くためには致し方ないのだが)


結局私が好きなのは「クイズ」であって、「競技クイズ」ではなかった。要約するとそんな感じだ。身内ネタ、青問、悪質なひっかけ、ブルーハワイ問などなど何でもありのカオスな空間で、問題に答え、ツッコみ、笑い、相互にコミュニケーションをとる、なんてことない青春の1ページを欲していたのだ。クイズだろうがスポーツだろうがFPSだろうが、強さを求めると楽しさを忘れることが往々にしてある。私は人生エンジョイ勢であるから、ガチな空気感に触れると熔けてドロドロになってしまう。そうして生きてきたのだから、しょうがない。そのほうが人生楽しくて仕方ない。だからこそ、無意識に強いものを弾いてしまったのかもしれない。

そこそこ長く書いてきたが、最後に私の十八番問(最新ばーじょん!)を紹介して終わりにしよう。

Q:今年1月からは第3期「のんすとっぷ」が放送されている、田舎でののんびりとした暮らしを描く、あっと原作の日常系コメディはなんでしょう?

A:のんのんびより


さあ、のんのんびより4話は今日の1時35分からスタート!

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