OST in プロダクトmeetup関西
はじめに
こんにちは、関西の片隅でエンジニアをやっているさかいです。
アドベントカレンダー以外で記事を書く快挙です。
この記事では、プロダクトmeetup関西のコンテンツであるOSTについてまとめます。
よく言えば、アウトプットすることで理解を深めようというやつですが、ぶっちゃけ運営としてのカンペです。(毎回、僕のOSTの導入がグダグダなので…)
プロダクトmeetup関西
前回の記事にもちらっと書いたのですが、昨年末より、元同僚の@kony_um、現職で仲良くしてもらっている@kyamaguchi81と一緒に、プロダクトmeetup関西(以下プロカン)の運営をやっています。
このイベントは、端的に言うと、プロダクト開発に興味ある人たちで集まって、ワイワイしようぜ、というものです。
毎回、エンジニア、PdM、デザイナなどなど様々な職種の方が参加してくれています。珍しいところだと、経営者やCSや技術広報、学生の方なんかも参加してくれていて、色々な観点から会話が発展していて、非常に面白い場になっているな、と感じています。
詳しい様子は、主催の@kony_um の記事を見てもらえるとよく分かると思います。
プロカンのコンテンツとしては、(今のところ)一貫してOSTというものを行っています。
OSTとは?
Open Space Technologyの略です。
アジェンダのないワークショップと言われていて、その場で話したいテーマを出し、タイムテーブルを作って、議論します。
複数のテーマの議論が同時に進行することになりますが、どこに参加するかは、参加者の自由です。
明確なファシリテーターは存在せず、その場に集まった参加者が、自発的に場を作っていくものになります。
OSTには、ルールと4つの原則があります
ルール
別のテーマに移動してOK
参加したテーマに対して、貢献できることはないな・議論しつくしたな、と感じたら、別のテーマへ移動することが認められています。
移動した先では、前のテーマの内容を踏まえて、議論がさらに深まるかも??
OSTでは、このような振る舞いをハチと言います。
特定のテーマに参加しなくてもOK
集中したいテーマがない、逆に気になるテーマがたくさんある、というときは、色んなテーブルを転々としたり、そんな人たちで別のことを会話したり、という場ができることも認められています。
OSTでは、このような振る舞いをチョウと言います。
4つの原則
ここにやってきた人は、誰もが適任者である
誰もが適任な参加者です
役職や経験などは関係ありません
何が起ころうと、それが起こるべき唯一のことである
テーマとは違う方向に話が進むなど、想定外のことが起きたとしても、それは起こるべきことが起こったとして受け入れてください
いつ始まろうと、始まった時が適切な時である
最初は人が集まらなかったり、なかなか盛り上がらなくても大丈夫です
進みだしたときが、開始です
いつ終わろうと、終わった時が終わりの時なのである
早めに終わってしまったなら、それで大丈夫
逆に盛り上がって時間内に終わらないなら、別の機会を設けてもらってもよいです(プロカンではdiscordを用意しているので、そこで続きをしてもらってもOKです!)
進め方
1. テーマ決め
付箋に、議論したいことや、他の参加者に聞いてみたいことを書きます
「プロダクト開発」に関わることであれば、なんでもOK
書けたら、前に出て、他の参加者にテーマの説明をします(時間の関係上、簡潔に😅)
タイムテーブルの好きなところに、書いたテーマを貼ります。すでに貼られている内容と同じだったり関係がありそうだったら、マージしてもOK。
これを、タイムテーブルが埋まるまで or タイムボックス一杯まで行います。
参加人数や時間によりますが、プロカンでは、16セッション(4テーブル×4周)を基本にしています。
ちなみに、この流れをマーケットプレイスと呼ぶらしいです
2. セッション開始
運営の方から、どのテーブルでどのテーマを行うか発表します。
参加者がある程度移動したら、時間を計ります。
プロカンでは、1セッション12分を基本にしています。
セッションの進行は、各テーブルにお任せします。付箋などでメモを取ったり、結論をまとめてもらっても構いません。
時間が過ぎたら、セッション終了です。
これを、全セッションが終わるまで繰り返します。
最後に
細部は毎回調整していますが、概ねこんな感じの説明&進行で進めています。運営としての労力はかなり抑えられています。
しかし、毎回議論が盛り上がり、好評いただいて、ありがたい限りです。(前述の通り、参加者が自発的に作ってくれている場なので、自分が特別なことをしているわけではないですが)
自社や他の勉強会でも実践しやすいワークショップだと思うので、なにかのタイミングで試してみると面白いかもしれないですね。