誰だお前
今日仕事終わりにライブ観に行ったんですけど、仕事の服装で観にきてる人周りに僕しかいなくて、なんかチャイナ服の人とかいるし、ジュリ扇持ってるし、もしかしてライブ会場にもドレスコードとかあるのかなって思ったんですけど、そういやドレスコードって考え方をあんまり今まで気にしたことなくて、周りの人たちの「誰だお前」みたいな目線が結構刺さってきて、多分自意識が強いからそう感じる部分もあるのかもしれませんけど、それはそうなんですけど、まあ結局のところ非常に有意義な一日を過ごせたと思っているんですね。
実は仕事を昼で上がっていたのですが、あいにく今日は6月にもかかわらず最高気温40度にもなるというほどの灼熱で、でもお腹は空いてるからお昼ご飯にハンバーグを食べにいったんですけど、トッピングの塩の瓶を付け合わせのポテトに半分以上ぶちまけてしまい要するにポテトが塩そのものと化しちゃって、その申し訳なさから誤って箸を落として店員さんに土下座して二重の意味で申し訳ないなとか考えてたらもう14時になっちゃってたんです。
さすがに最高気温40度にもなるというほどの灼熱の中を悠々と歩いていられるほど僕の新陳代謝は悪くなくて、事前に調べておいたリラクゼーションスポットを探すんですが、15時から開店するらしくて落胆しちゃいまして、なら別の場所だなって店の前まで来たら身分証が必要かつ会員登録も必要とかなんかめんどくさいこと尽くしで入るのやめちゃいまして。
やむを得ず近場のネカフェに行ったら同じことを考えてそうな顔してる人がたくさん受付の前で列を成してて、なんでネカフェに入るのに11組待ちの列をこなさないといけないのって気持ちもありつつ仕方なく並んでたんですけど、仕事の服装で並んでるとやっぱり周りにサボりにきてるとか思われてんのかな〜とか色々気になっちゃって、結局スーツで漫画選んでるおじさんの横通りつつ仲間だな〜と内心思いながらスタンダードシートで寝ようとしたんですけど、冷房が逆に寒すぎて、このまま寝ると風邪ひく感じだったのでカバンを体の上に乗せて暖を取ってました。
ライブの開場時間が近づくにつれ仕事終わりにわざわざネカフェで時間潰してるのってマジで人生の無駄だよなって頭をよぎる頻度が増えてきたんですけど、でも家帰って着替えて戻ってきたらそれだけで人生の残りの時間を今以上に使っちゃうからそれだけはしたくなくて、とりあえず会場には向かったんですね。
そしたら先述の通りチャイナ服の人とかジュリ扇持った人とかバンドの名前が入ったTシャツとか着てる人とかがたくさんいて、その人だかりに似つかわしくない格好をしている僕は「興味本位で会場の前を横切るサラリーマンですよ」って顔しつつどさくさに紛れて会場入りしたんですけど、マジで周りはそういうの誰も気にしてなくて、さっきネカフェで浴びた視線とは180度違って。
会場で見かける人たちはみんな自由な見た目でいて、良くも悪くもこの人たちには干渉されない感じがして、今更ながらこれから見るバンドたちも各々のスタイルをひたすら貫き通すような人々だったことを思い出して、そこでライブとファンは鏡合わせなのかもしれないなと思ったんですけど、そこのところってどう思いますか?
話が前後しちゃいますが、今日仕事終わりにライブ観るのって結局どうなんだろうなって思ってたんですけど、なぜかというと本当は今日仕事行くつもりなくて、今までずっと明日退職する人たちの引き継ぎ作業をしてたんですけど、昨日引き継ぎ先の人が休んじゃったから今日出るしかなくて、その人に「(今日休みなのって)もしかしてデートですか?」と聞かれて、ああ、自由がないなあって。
だから腹いせにというか、今日午前いっぱいでその人たちとは最後だからとりあえず「今後のご活躍をお祈りします」ってチャットで挨拶だけして返事も見ずに出てきたんですけど、結局暑さのせいで自由がないのは変わらないし、なんなら明日からは僕一人で色々しないといけないから、それはそれで自由なんですけど、でも前任者の引き継ぎで仕事する時点で自由とは思えないし、わざわざリモートワークをやめてまでなんで他の人の仕事をしなきゃいけないんだろうって思うと少し虚しく感じてきたんですね。
それ故に今日のライブこそは絶対行かなきゃならないって思ってて、それが今の僕からしたら一つの悪あがきになってて、いやこれはライブという手段を悪用したいわけではないんですけど、人と話すのが苦手な僕は他の方法で解消するしかなくて、だからってことでライブに行ったら結果やっぱり良くて、それが僕の中では生きてく理由の一つなのかもしれなくて、いつも以上に心に響いて。
ジュリ扇が舞う中で歌われる天国と地獄とか、原曲さながらの声質で歌うかっこよくて可愛くて美しい姿がとても素敵で、魔法の注射は一本3万円で、何が正しくて何が間違っているのか全部わかんなくて、自由っていうものの意味は何年生きても明確には理解できないままではあるんですけど、片道1時間強かかる田舎までの電車を乗り継ぎながら、早く引っ越したいなーって思う6月末になってしまいました。