ハワイビジネスオーナーに聞く（前編）ー雑記：ハワイの日本食ー
先日、ハワイでレストランを経営されていらっしゃる日本人ビジネスオーナーの方に、インタビューをさせていただきました。お忙しい中お時間をいただき本当にありがとうございました。
今回インタビューをさせていただいたのは、豚骨ベースのラーメンを提供している「黄金の豚（Golden Pork）」を経営されていらっしゃる方です。
詳しいインタビューの内容に関しましては、弊社YourTurnのブログ記事に掲載しておりますので、是非ご覧になってください。（下記画像をクリックするとブログ記事に飛べます）
かなり赤裸々にお話をしていただきまして、ハワイでビジネスを開始するのに必要なこと、どんな問題が起こったのかなど、詳細を記事にさせていただいております。「ハワイでビジネス立ち上げをする」というとカッコいい印象がありますが、スマートに全て事が運ぶことはない。ビジネスを成功させてハワイという土地で定着させることの大変さ、予想外のことなど、ハワイでビジネスを立ち上げた人でなければ知り得ないような、夢だけではない現実を感じることが出来ると思います。
実際のインタビュー内容は上記のリンクからブログ記事をお読みいただくとして。ゆる運用のこちらとしては、ハワイの日本食事情について私の独断と偏見で雑記を書かせて頂こうと思います。
Golden Pork様
今回、インタビューをさせていただく際にお店にお邪魔いたしまして、自慢の豚骨ラーメンをいただきました。
もう、本当に美味しかったのです。お世辞ではありません。本気です。「あぁこれこれ、これが日本の美味しいラーメン！」と思うような、豚骨ベースですが比較的さっぱりとしていてスルッと完食してしまう美味しさでした。なお、こちらのお店は日本酒などの日本のお酒も揃っていて、日本の居酒屋のように唐揚げなどのサイドメニューもあり、ラーメンを食べるだけのラーメン屋、という出立ちではなく、お酒も飲みながらおつまみも楽しめる、おしゃれなレストランのようなお店でした。コンセプトとしては「カップルがデートで使えるラーメンレストラン」だそうで、内装も黒をベースとしながらも日本らしさを感じられるシックなデザインで、落ち着いた雰囲気でした。だからこそ現地の方にも受け入れられるんだろうな、と思います。カウンター席だけではなく、テーブル席もあるので子連れでも安心です。
海外の日本食事情
さて、こちらのゆる運用を担当している私ですが、以前旅行業界におりまして世界40ヶ国以上を訪れております。日本からのお客様には、旅行先の国のお食事ももちろんご用意しておりましたが、脂っこかったり味が濃かったりと連続すると疲れてしまいますので、箸休めとして日本食をご用意しておりました。なので、訪れた国の現地の日本食をいろいろ食してきております。
その私が断言をいたしますが、ハワイの日本食は、群を抜いて高クオリティーです。エセ日本食がほぼありません。現地の方に向けて各店舗、味を調整しているとは思いますが（インタビューさせていただいたGolden Pork様もかなり調整をされたそうです）、それでも日本のお食事に忠実な味で提供されていると感じます。
他国の日本食レストランも、日本人オーナーのところを利用させていただいておりましたが、やはり日本で食べる日本食とは異なっている印象を強く受けました。各国の日本食レストランも、ハワイのお店と同様に現地の方に受け入れてもらえるように味など料理の調整をしているかと思いますので、それは致し方ないことではあります。
ハワイ日本食高クオリティーの理由
他国で感じた日本食への違和感がハワイではほぼないということは、ハワイの方の味の好みが、日本人の味の好みに他国、他エリアよりも近しい、ということだと思うのです。
もとより日本人が労働者として移住をして定着しているハワイ、そして海に囲まれた島ということ、様々な歴史的地理的な理由が大きいとも思います。ハワイのローカル食として定着をしているポケ丼も、日本で言えばいわゆる漬け丼ですし、当たり前のようにコンビニでさえお醤油が売られており、ローカルの方も家庭料理で使っています。
そのような下地から、ハワイの日本食は、日本で食べるのと同じようなクオリティーに近くなるのかと思うのです。
ハワイを世界の日本食基準にしてはいけない
海外に移住をする、海外で生活をするとなると、言葉の壁や文化の壁、様々な壁にぶつかることとなりますが、地味に辛いのが毎日必ずするお食事。外食はもちろん、家庭で作る料理も日本食を作ろうとしても、まずは日本の食材を手に入れなければならないので、それすら手に入りづらくて苦労をするものです。その点、ハワイはドン・キホーテやニジヤ、ミツワといった日本食スーパーがあることも多いに助かりますし、気軽に高クオリティーの日本食レストランにも行けるという点で、恵まれている環境です。
日本人の最初の海外渡航先として常時1位となるハワイ。ハワイでの日本食は、日本で食する日本食とは違うと感じることもあるかもしれません。しかしながら、それが「海外での日本食」とは思っていただきたくないのです。他国・他地域では、ハワイレベルの日本食に出会えることは多くないのです。
ハワイは日本、なんていう言葉があったりしますが、ハワイは日本食のクオリティー、そしてホスピタリティー共に、世界的に見ても高レベルです。ハワイに旅行をし、その後他国・他地域に旅行してびっくりされる方も多いと思います。食事の質、サービスの質。その違いを「面白い」と感じられれば良いのですが、マイナスになってしまうと海外旅行が楽しくなくなってしまうかと思います。ですので、ハワイは世界的に見て高レベルということをここで声を大にして主張をしたい。ハワイを日本食クオリティー、そしてサービスクオリティーの日本以外の「世界基準」にしないようご注意ください。
ということで、私のハワイ日本食に対する独断と偏見による雑記を書かせていただきました。とはいえ、ハワイに住む、ハワイでビジネスをする、となるとやはりそこは海外。日本の常識は通じません。日本人観光客を大切してくれているため、日本人のお客様に満足していただけるよう日本人に歩み寄ったサービスなどを提供してくれるハワイの旅行業界ですが、一歩そこから外に出たら、そこは海外です。日本の常識からすれば想像を絶するようなことが日々起こります。それを楽しめるか、ストレスに感じず向き合えるか。Golden Porkの経営者である福井様もインタビュー記事内でおっしゃっていらっしゃいますが、そこが海外でビジネスを成功させられる人か、の分岐点になるように思います。
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