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研究者が見つけた"誰でもできる"3つのポータブルスキル

こんにちは!
株式会社Your Patronum(ユアパトローナム)の公式X中の人です!!
今日は、ポータブルスキルの話です。


これまでにも話をしてきたように、わたしはこれまで研究者として生きてきました。
研究者としてのキャリア、と聞くと皆さんどのような印象を持つでしょうか。
とても専門性の高い経験を持つ、というイメージを持つかもしれませんね。
わたしの専門は材料工学や化学工学で、「専門」といえるものがあるだけでよいかもしれませんが、一つの専門を言っていない時点でいわゆる専門家と少し違います。
さらには、研究だけではなく多くのことを経験してきました。

わたしの研究者としての経験

研究と料理の意外な共通点

経験とスキルって別のものなの??
ということについては、こちらのページをご覧ください。
じゃあ、経験とスキルって相関がある??
そう聞かれると、わたしの答えは「ある程度」です。
じゃあ、ある程度ってどの程度だろうというと、相関係数で言うとR=0.5程度、なくはないけどね。という程度だと考えています(個人の感想です)。

ところで、わたしが実験補助の方を雇うときに、必ず質問する項目がありました。
「料理は好きですか??」

化学実験といっても私がお願いする実験は
・材料の重量を測る
・まぜる
・加熱する
ぐらいだったので、料理と大きく変わりません。だから、実験の経験がなくても、料理が好きならばなんとかなる、と考えていたからです。

このように、類似点があればこれまでにできるようになった能力が必ず次の職業に生きます。今日の話はそんなポータブルスキルの話です。

だれでもできる大切な3つのスキル

私が大事にしているポータブルスキルは3つ
重要なポータブルスキル:
・分解力:物事を小さな単位まで分解して理解する能力
・構造化力:情報を体系的に整理し、活用できる状態にする能力
・検索力:必要な情報を効率的に見つけ出し、活用する能力
ある意味、だれでもできることです。

①分解力

物事を理解するときに、もっと正しく理解するために必要なことは理解の分解能を上げることです。
わかりにくいかもしれませんが、モザイクで作った画像を思い浮かべてみてください。
モザイク一つ一つが小さければ小さいほど、元の画像に近くなります。

同じ絵でも細かいピクセルのほうがはっきりと見えます🦍


物事も同じで、より細かいことまで理解していたほうが鮮明に物事を理解できます。
それのどこがポータブルスキルなのか。
少し抽象的ですが、皆さんに分解してほしいのは自分のスキルです。
先ほどの料理の話もそうですが、行動、考え方など、いろいろなことに類似性のあるスキルが存在します。
より細かいことまで理解をしていれば、「どれが近いスキルか」を考えることができます。
例えばですが、研究者時代にやっていた報告書を書く、ということとこうやってnoteを書くのは似ています。
・発信の目的を決める
・構成を考える
・そのエビデンスを探す
・文章を書く
・自分で査読する
ほかにもありますが、こんなにも共通点がありますね。
つまり、noteは報告書です(違います)。

②構造化力

前提として、わたしは、記憶力がいいほうではありません。
特に細かい数字を全く覚えられないので、研究者としてとても困ることが多かったです。
ところが。
「よくそんなことを覚えてるね」と言われることはよくあります。
詳細に覚えていなくても、「こんなことがあったな」ということを覚えておいて、それを頭の中で構造化し、すぐに調べられる状態にしています。
例えばですが、メールはすべて階層構造にしまわれていますし、実験結果もそう。
構造化をするときには、大きくて曖昧な分け方から具体的な細かいことに階層構造に分けます。
このスキルは、1つ目の分解力と関係があります。
物事を分解して理解していればしているほど、構造化をするときのピースが細かくなるためきれいな構造化ができるのです。
きれいに構造化されて理解された物事は、たとえ内容をきっちりと覚えていなくても話を始めたり、少し調べるとすぐに思い出すことができます。
上に示した経験の図も、構造化された図といえますね。
記憶でも、スキルでも、構造化することで活用しやすくなる、ということですね。

③検索力

様々な業務をやるときに、最も大事にしていたのは検索力でした。
前のnoteにも書きましたが、調べる力は何をやるにも最初にやること。
人の時間を奪うのは本意ではありませんでしたから、新しい仕事に入る際に必ず自分に必要な情報をざっと調べます。
でも、もちろんそれだけでプロになれるわけではないので、わからないところは人に聞きます。
ただし、誰かに何かを教えてもらった際には、必ず自分でその内容を調べて、本当にそれがあっているのか。補助情報はないか。を調べておきます。
これは、我々研究者が論文を読んだ際に、参考文献を見に行く感覚に似ています。
たまに、悪意がなく間違える人がいますから。

検索するときに大切なのは、短いキーワードを複数組み合わせて、欲しい情報に行きつくことです。
効果的な検索のポイント:
・短いキーワードを複数組み合わせる
・大雑把なキーワードと詳細なキーワードを使い分ける
・最初の2ページのタイトルで適切な情報が見つからない場合はキーワードを変更
・得られた情報をもとに次の検索キーワードを設定する


慣れるとすぐに検索は終われるようになるので、慣れですね。 大雑把に調べてわかったら何かアクション。
その先に次の調べものが待っています。
完璧にわかるまで待っていたらおじいちゃんになってしまうので、アクションと調査をこまめに入れます。

まとめ

分解力:経験やスキルを分解して理解することで、新しい場面での応用を可能にします。
構造化力:複雑な情報を整理し、必要なときに素早く取り出せるようにする能力です。
検索力:新しい環境での適応力を高め、常に最新の知識をキャッチアップすることを可能にします。

ある種、だれでも使う能力ですが、意識して磨くことでスキルとして活用できます。
皆さんも、自身の経験を振り返ってみてください。
その時に「経験」という言葉にとらわれすぎず、自分の持つスキルに目を向けることで、新しい可能性が開けるかもしれませんね🦍

ご自身でなかなかスキルを見られない、
誰かと相談したい、という方はぜひキャリパトをご利用ください!!

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