【正論】は正しいのか?傷つけるのか?
最近、パパへの言い方がひどくないか?キミ(息子・小3)。
夫は小学校〜高校までずっと、同学年からも、先輩からも、後輩からもいじめられてきたそうです。(本人談)
ひどい時は、街を歩いてるだけで「おまえ、むかつくな」と因縁をつけられたそうです。(ホンマかいな?)
そういった「過去の恨みネタ」ばかりが口から出てきます。
小2までの息子は「パパ、かわいそう」「そいつら、ひどいな」と言っていましたが、小3になると、
「パパがネガティブなことばかり言うのは、自分を可哀想にしてなぐさめてほしいからやろ?」
って言い出しました。
その発言に、夫は怒り狂うのですが、
息子は冷静に
「パパはこれやからあかんねん、あれやからあかんねん。」
と、正論を続けます。
最終的に夫は「こんな子どもいらんわ!」と言い捨てて、布団にもぐってしまいます。
たぶん、
この光景を見た一般の人は「生意気な子どもだな」「親に偉そうに」と思うと思います。
母親は、なぜ、子どもを叱らないんだ?とも思うでしょう。
私はまず、息子に言いました。
「自分が可哀想と思ってるんやろ?なんて言葉は、ただの攻撃やんね?」
息子「違う、事実を言ってるだけ。」
私「その言葉を人に投げかけて、何か良いことあるの?」
息子「・・・。」
私「傷つけるだけやんね?そんな、言葉を、なんで、相手に向かっていうの?」
息子「ママのこういうところ、嫌やねん。正論アピール!」
私「言葉ってさ、言った人は忘れると思うけど、言われた人は残るわけよ。だから、ずっと傷ついてる人がいるんやないの?」
息子「ママの言葉が傷つく!ママは僕に言っていいの?僕が傷ついてもいいの?」
息子も、正論ぶつけてくるので、一瞬ひるみますが、私は負けません。(負けたくねぇ)
私「話を焦点からズラしたよね?話をもとに戻すよ。相手に投げて傷つけるだけの言葉なら、言わないでいてくれる?もっと相手が元気になる言葉を言ってくれる?」
息子「はい、はい!わかったよ!」
勝った・・・!!(勝ち負けではありませんが)
息子に「親に生意気言うな!」と叱ったところで、全く効果ないです。
【親に生意気言うな】というワードで、言うことを聞く子の親は、その子をいっぱい褒めてあげてほしい。「この言葉で納得してくれるなんて・・。いい子だな!」って。
さて、息子について思うことがあります。
本音を言うと
「パパがネガティブなことばかり言うのは、自分を可哀想にしてなぐさめてほしいからやろ?」
という発言は、めちゃくちゃ的を得てると思います。
子どもだから怒られたけど、
この言葉は、友達から言われてもおかしくないと思います。
「理屈」よりも「感情」が先に来る人が多々います。
うちの夫がまさしくそれです。
「自分に優しくしてくれなかった」「バカにした態度をとった」「悲しい」「つらい」「腹が立つ」
感情にフォーカスしていて
「じゃあ、こうしてみれば?」という正論を言われるとイライラするわけです。
息子はたぶん、感情型の人にのみこまれない人なんだと思います。
「いじめられた、ぐすん、ぐすん」と言われたら、
「ねぇ、それで、どうしたいの?」と聞くでしょう。
相手は共感や理解を求めているのに、理屈の人は課題の分析を始めるので、イライラさせてしまう。
【空気を読む】とか【相手のことを思いやる】ことを大切にする日本では
息子みたいな「言い返し」する人って嫌がられますよね。
私は、息子のような返しは好きなのですけどね。
「なるほど、そうか」ってなりますけど。
親が子どもにユーモアで返せたら、
子どももユーモアに育つのかな。
息子「パパのネガティブ、やばいって、笑」
夫「パパのネガティブはギネス級だぜ!もっと聞きたいか?笑」
息子「え〜やだやだ、笑」
夫「ネタはまだまだあるからな〜、笑」
息子「笑、笑、笑」
みたいな家庭なら良いのにね(遠い目)
※こういう切り返しができる人だったら、そもそもネガティブじゃないか。