思い出したこと
友人のFacebook投稿を見て
思い出したことがありました。
ずいぶん昔のことですが、今でも思い出すと
あれは天使だったんじゃないかって思うんです。
高校生の時、大学受験のために東京に出てきていて、
その日は、面接を受ける日でした。
午前中だけで100人くらいいたので、
10人ごと10組に分かれて、それぞれの担当の先生と一人ずつ面接を受けるというやり方で、私はあるグループの午前中一番最後の順番でした。
他のグループはどんどん終わっていくのに、私の順番はいつまでたってもやってきません。
緊張しながらまだかなぁっと思っていると、係の人から「前の人にトラブルがあり、あなたは午後の一番に変更になります」と言われました。
午前中で終わると思っていたのでお昼ご飯は持ってきていませんでしたし、
それに何より緊張でお腹も空きません。途方に暮れながら、その場所(廊下の椅子)に座っていると、男性が「どうしたの?」と声をかけてくれました。
「お昼は食べないの?」持ってきていないと言うと、
「あ、最後に一人残った子だ」
そしてしばらく無言の後に、「きっといいことがあるよ」と言ってくれました。
そんなたった一言でしたが、気持ちが落ち着いて「大丈夫」だって安心できました。
正直、面接の内容はイマイチでしたけれど、無事合格することもできました。
もちろんただの通りすがりの男性です。
でもそんな風に神様や天使からのお使いのように「メッセージ」を与えてくれるメッセンジャーは、特別な存在なのではなく、どこにでもいると思うんです。
思い返せば、
そのこと以外にもホッとする一言をくれたり、サッとサポートしてくれた見知らぬ誰かに出会ったことが何度もありました。
その瞬間、その人はメッセンジャーの役割を与えられているんだと思うんです。そして私も含めて誰もが、誰かのメッセンジャーになる可能性がある。
いえ、きっと自分では気づいていなくても、そんなメッセンジャーの役割を担ったことがきっとあるんだと思います。
無意識に身体が動いて、席を譲ったり。
とっさに泣いている友達の背中や頭を撫でていたり。
普段は言わない言葉を困っている人にかけていたり。
そんな言動がみんなそうなんです。
自分の中にいるmoribito(守り人)は、そんなあなたを微笑んで見ていると思いますよ。