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就活体験記 アドバイス編
今回は海外大生としての就活体験記のアドバイス編を記したいと思います。
こちらでは僕が実体験で学んだことをベースに、今から日本企業の就活を始める海外大生向けにアドバイスをしたいと思います。
まだ就活体験記 実体験編を読んでない方は、そちらを先に読んでいただくと話がスムーズに入ってくるかと思います。
企業を選ぼう
明確な目標を決めよう
就活を始める人が一番最初にするべきことは、目標を明確にすることです。
よく、「就活っていつから始めたらいい?」のような質問をされますが、それはこの目標次第です。
どこでもいいから内定が欲しいというだけなら、適当にレベルが低い企業を受ければそれで就活が終わります。
ボスキャリの謳い文句で「3日で内定がもらえる」というものがありますが、それは半分本当で半分嘘です。海外大生なら、英語が喋れるというアドバンテージがありますし、とにかく英語を喋れる人材を求めてる人気のない企業なら、企業分析なんてしなくても確かに3日で内定がもらえます。
でも、実際は「もっと給料いい企業」「もっと福利厚生のいい企業」「名前の通った大企業」に行きたいと思う人が大半だと思います。そういった優良企業を目指すのなら、入念な準備は必須です。
就活全体のスケジュールを決める上でも、目標を明確にすることは重要です。僕は3年生の時にボスキャリに行き、内定もいくつかもらいましたが、4年生のボスキャリまで就活を続けました。そうなった原因は大きく二つあり、一つは目標を明確にしていなかったことです。漠然と給料のいい企業に行きたいと思っていましたが、そのゴール金額を決めていなかったので、ズルズルと就活を続けてしまいました。目標を決めることは就活の辞め時を決めることにも繋がるので、是非最初に取り組んで欲しいと思います。納得内定をもらったら、後は大学生活を楽しみましょう。
自分の市場価値を知ろう
海外大生は、日本の大学生に比べて就活に関する情報が入ってきにくいです。先輩や周囲の友達に聞かないと、就活ノウハウは入ってきにくいですし、何から始めていいかわからない人も多いと思います。
それゆえに、就活に対して漠然と不安感を持ってる人も多いです。ですが、先ほどにも述べたように、実際には英語を喋れるというだけで内定が貰えるようなレベルの企業もあります。それに加えて、大学でビジネスやITを学んでいれば付加価値がつきます。また、クラブの運営などをしている場合や、体育会系の部活動に所属している場合も加点になりやすいです。
こうした自分の市場価値は、先輩の就活の様子を見たり、自分で実際に企業を受けてみないとわかりません。参考になる先輩が周りにいない場合は、人気のない企業から順に受けてみるのをオススメします。
ただし、企業によっては不合格になってからは1年間は再受験できないなどの条件もあるので、行きたくなるかもしれない企業を受ける際には注意しましょう。
受けてみて、「思ってたよりも大事に扱われるな」と感じたら自分のレベルよりも低いところを受けている可能性が高いですし、もう少しレベルを上げてみましょう。
それと、一つ気に留めていて欲しいのは、不合格になったからと言って、実力不足とは限らないということです。優秀すぎる人材は内定を出しても他の会社に行ってしまう可能性が高いので、最初から不合格にする場合もあります。なので、結果も大事ですが、面接を受けた際の手応えにも着目してください。勝ちを確信したのに不合格だった場合はこのケースが考えられます。(自分が気づいてない欠点が原因で落とされてる可能性もあるので、慢心は禁物ですが...)
受ける企業を絞ろう
ここまでの話で、たくさんの企業を以下のような2つの軸で分類できるようになってきたかと思います。
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行きたい/行きたくないは自分が企業に求める条件です。給料・福利厚生・残業・業務内容などなど、人によって重視する項目は様々かと思います。全てを願い通りに叶えることは中々出来ないので、幾つか妥協した企業も滑り止めとして受けることになるかと思います。
欲しい/欲しくないは企業が欲しい人材かどうかです。要は内定が出るかどうかです。これは先ほど確認した自分の市場価値と大まかに一致するはずですが、完全に読み切るのは難しいので、不合格になることもあるでしょう。
これらを踏まえて、応募する企業の理想は図の青い円のあたりになります。その中から、納得内定となるのは黄色い円の部分です。
このマトリクス図を意識して企業に応募すれば、僕のように大量に出して時間を無駄にする必要はなくなるかと思います。
綿密な就活スケジュールを組もう
目標を立てて、応募する企業がある程度絞れてきたら、全体のスケジュール感が見えてくるかと思います。
マクロのスケジュールを組もう
次は、マクロの就活スケジュールを立てましょう。ここには面接対策だけでなく、必ず勉強のスケジュールも含めてください。
3,4年生の勉強は1,2年生よりも難しいため、想像するよりも時間がないことが多いです。卒業から逆算して、自分が就活するタイミングで勉強の比重を軽くできるようなアカデミックスケジュールを組みましょう。
実際、僕は3年生に必修の授業を詰め込むことで、4年生で選択科目で簡単な授業を取り、就活に集中することができました。就活を見据えたマクロのアカデミック戦略を組むのはオススメです。
また、選考対策のための時間を確保することも大事です。業界によってはOB訪問などが重視される場合もあり、面接日ギリギリに準備しようとしても間に合わないこともあります。いつWebテスト対策をするのか、いつOB訪問をするのかなど、綿密にスケジュールを組むことをオススメします。
応募締切を管理しよう
複数の企業を受ける上で、それらの応募締切を管理することも大切です。僕はGoogleスプレッドシートを使って管理していました。もっと良い管理方法もあるかもしれませんが、シンプルなのでオススメです。以下に僕が実際に使っていたテンプレートを貼っておきます。
軽く使い方を説明すると、
①締切の部分には時差を考慮して日本時間での締切日の2日前を入力。
②合否の部分には、今自分がやるべきこと(ESやWebテストなど)があるなら「選考中」、それらや面接の結果を企業側が審査している最中なら「処理中」を入力。
③選考状況を記録。面接で嘘を言った場合や何かを隠した時も記録しておくと、その後の矛盾を減らせる。
④締切日でソートして、赤色のもの(未申請or選考中)を上から順に処理していく。
これを守っていれば、応募締切を逃したりすることはないかと思います。
学ちかを作ろう
ここで言う学ちか作りは、面接対策である「学ちかエピソードの言語化」よりも手前の話で、その話せるエピソードをたくさん作ろうという話です。
海外大生の多くは日々の勉強に苦しんでいるかと思います。大量のページ数の教科書を読み込み、課題をこなし、テスト勉強をして、日々の中で勉強が締める時間的拘束は大きいと思います。バイトをしている場合はもっと時間が足りないかと思います。
しかし、そんな中でも、何かしらの課外活動はするべきだと思います。理由は、面接の中でチームで活動した経験などを聞かれることが多いからです。
もちろんバイトがチーム活動だというのも良いとは思いますが、学ちかとして強いのは、チームの中で自分が能動的に動いて変化をもたらした経験です。トップダウンで仕事が降ってくるバイトではこういう経験はしにくいかと思うので、やはりクラブ活動やインターンなどに参加するのを無難にオススメします。
ちなみに僕はインターンをやらなかったことをかなり後悔しています。クラブも4年生になったタイミングで焦って参加しました。
就活において0と1は大きな差で、何もないところからエピソードを話すことは出来ませんが、何かに所属するなどの1があれば、その1を100にして喋ることは出来ます。実際に面接でそのエピソードを使うかは別として、使える手札は多いに越したことはありません。
選考対策をしよう
これまでは主に就活全体の話をしてきましたが、一つ一つの選考対策も重要です。
Webテスト対策
海外大生が苦戦しがちな壁の一つがWebテストです。Webテストは、問題一つ一つは中学入試レベルのものばかりですが、一問にかけられる時間が短く、焦ってしまいがちです。いかにミスなく速く正解を積み上げられるかという勝負ですが、問題自体が簡単なせいで、実際の正答率よりもよく正答しているように錯覚しがちです。自分で時間を測ってWebテストを解いてみれば、いかに凡ミスが多いかがわかるはずです。
多くの企業では面接の前にWebテストがあるため、Webテストで落ちると面接のチャンスすらありません。こんなに勿体無いことはありません。
業界によってWebテストのボーダーラインは異なりますが、目指している業界の合格ボーダーを突破できるように、対策本や模擬テストやるなどの対策しましょう。
面接対策
面接は割と対策しない人が多い印象があります。しかし実際は、緊張してしまって思考力が鈍り、言わない方がいいことを言ってしまうことも少なくありません。
こうした面接一般論の対策を予めしておくことが重要です。質問の意図を汲み取り、類似の質問に対する大まかなテンプレ回答から引用するだけで、焦ることが大幅に減ります。
また、同時に企業研究も必要です。企業研究なしでは、志望動機などは薄っぺらいことしか言えません。どこまで深く研究するかは時間との相談ですが、最低限聞かれやすい質問にすんなり答えられるための知識入れておきましょう。
また大手商社などは、OB訪問が重視される傾向にあります。商社業界を受ける場合は、これも面接対策の一環として行う必要があります。
面接対策全般については、別記事で細かく解説する予定です。
ケース面接・フェルミ推定・グループディスカッション
主にコンサルや商社で見られる面接方法です。こういった特殊な面接方法に対する対策も必要で、付け焼き刃だと頓珍漢な回答をして、落とされる可能性が非常に高いです。
こちらも後日対策記事を投稿する予定です。
まとめ
就活の最初のステップは、目標を明確化することです。
目標に対して間に合うようなスケジュールを組み、選考対策をしていきましょう。
そして、面接で話せるエピソードを作るべく、学ちかを育てていきましょう。
皆さんの就活が上手くいくことを祈っています!