『大阪杯』過去の血統傾向 - youの血統考察 #38
こんばんは。
今週から大阪杯・桜花賞・皐月賞と春のG1が本格的に開幕。3週連続無料記事にてこの3レースの過去の傾向を分析していきたいと思います。よければ最後までご覧下さい。
↓1頭の種牡馬に特化した攻略記事『種牡馬の攻略本』も書いています。随時新作追加予定です。
阪神11R 大阪杯(G1)芝2000m
G1昇格後、今年で4回目。16年までのステップレースという位置付けではないので重視する傾向としては過去3年。また内回りというコース形態ということもあり、どう立ち回るかが問われるレースでもあります。
登録馬
※クレッシェンドラヴ、ヴェロックスは回避予定
好走馬 ※過去3年
19年
1着 アルアイン
→4角3番手グループの最内
2着 キセキ
→4角2番手 (先頭とは半馬身程)
3着 ワグネリアン
→4角4〜5番手グループの最内
18年
1着 スワーヴリチャード
→4角先頭
2着 ペルシアンナイト
→4角4〜5番手グループの内2頭目
3着 アルアイン
→4角3番手グループの内2頭目 (直線は最内)
17年
1着 キタサンブラック
→4角2番手グループの内2頭目
2着 ステファノス
→4角 勝ち馬の直後の最内
3着 ヤマカツエース
→1-2着馬の後ろグループ 外目回し
上記の傾向を見ても分かるように、4コーナーを先頭〜3番手までで回ってきた馬か、差し脚質だとしても内をロスなく立ち回れる馬が好走傾向です。
逆に内or前以外から馬券内に入った馬はヤマカツエースのみ。ちなみに内or前以外の外枠好走もヤマカツエースのみとなっており、枠順も非常に重要なレースと言えそうです。
それに伴い、過去3年の勝ち馬は上がり上位3位以内の末脚を出していないというのもこのレースの特徴のひとつ。
直線瞬発力<機動力・持続スピード
という方向性の馬を狙うことが的中のポイントと捉えて頂ければと思います。
好走血統
① 父SS系×母方にボールドルーラー
3年連続で父SS系×母方にボールドルーラーを持つ馬が勝利しているレース。内回りであるが故にボールドルーラーの持つ機動力の才能がプラスに働きます。
•19年1着,18年3着アルアインは父🇯🇵ディープインパクト×母父🇺🇸Essence Of Dubai(ボールドルーラー系)。
•18年1着スワーヴリチャードは父🇯🇵ハーツクライ×母母父🇺🇸General Meeting(ボールドルーラー系)。
•17年1着キタサンブラックは父🇯🇵ブラックタイド×母母父🇺🇸ジャッジアンジェルーチ(ボールドルーラー系)。
② 母ダート血統に注意!
先ほどの話と繋がる部分もありますが、母方にダート血統を持つ馬は好走傾向です。
①で紹介した勝ち馬3頭以外にも、
•19年3着 ワグネリアン
→祖母ブロードアピール(ダ重賞 5勝)
•18年2着 ペルシアンナイト
→近親ゴールドアリュール(ダG1 4勝)
•17年2着 ステファノス
→祖母ゴールドティアラ(MCS南部杯1着含むダ重賞5勝)
などの好走馬がダート適性◎の血統を持っており、このレースにおいての相性の良さが伺えます。
ダート血統=米国型血統🇺🇸
=ダート的な機動力と持続スピード◎
この機動力や持続スピードを持つような馬が、このレースの特徴(内回りであること・仕掛けの早いワンペース競馬になりやすいこと)にはマッチします。
③ マイル実績に注意!
大阪杯は芝2000mのG1ですが、マイルでの実績も求められるレース。出走馬の適性を計る上では、「2000m以下の中距離タイプ」なのか「2000m以上の中距離タイプ」なのかを判断して頂くことも重要な要素のひとつです。
•19年1着,18年3着 アルアイン
→マイルCS 3着
•18年2着 ペルシアンナイト
→マイルCS、アーリントンC 1着
•17年2着 ステファノス
→富士S 1着
•17年3着 ヤマカツエース
→NZT 1着
④ 内回り&急坂に耐えうるリボーやセントサイモンの血
こちらに関してはマストではないですし、持ってなくても十分やれるとは思います。①〜③で満足した方は特に読んで頂かなくても問題ありません。
内回り&直線急坂ということもあり、直線瞬発力だけでは攻略出来ないコースでもある阪神芝2000m。G1であれば尚更。
そこでラストひと伸びを後押しするための底力をリボーやセントサイモンから補給出来ているとプラス評価です。
•19年1着,18年3着 アルアイン
→3代母の父His Majesty(リボー系)
•19年2着 キセキ
→母母父ドクターデヴィアス(リボー内包)
•18年1着 スワーヴリチャード
→母父Unbridled's Song(セントサイモン内包)
•18年2着 ペルシアンナイト
→父ハービンジャー(リボー系内包)
•17年1着 キタサンブラック
→4代母の父Trevieres(セントサイモン系)
•17年3着 ヤマカツエース
→母父グラスワンダー(リボー系内包)
→4代母の父Right Combination(セントサイモン系)
注目馬
ラッキーライラック
①父SS系×母母父ボールドルーラー系
②母🇺🇸ダG1馬
③阪神JF チューリップ賞 1着、桜花賞 2着
④母父の系統でもあるフォーティナイナーがリボー内包、母母父シアトルスルーがセントサイモン内包
血統傾向には全て該当します。
しかし去年までのマイラーっぽいイメージから、適距離長めの上がり特化タイプにシフトしてきているところは若干の懸念材料。
まとめ
以上、簡単ではありますが大阪杯の傾向をまとめてみました。
基本的には、一貫して「機動力・持続力タイプ」が良いという話をしてきたかと思いますが、好走血統に関しては、それの裏付け的な要素として捉えて頂ければと思います。
また血統だけで馬券を取るというよりかは、ポジションや枠順に恵まれそうな馬の中から、さらに良さそうな馬を絞るというイメージで血統を利用して頂くやり方がオススメです。
是非ご活用下さい。
ご覧頂きありがとうございました。