『天皇賞・春』出走馬 血統考察 - youの血統考察 #41


こんばんは。

今週は天皇賞・春です。

今週もツイッターにて皆様から気になる馬を募集させて頂きました。その中で多く票を集めた馬の血統見解を解説しようと思います!

文字ではザックリとした解説になっていますが、北の一本かぶり( @kita1kaburi )さんから見解まとめ動画をアップして頂くので、よければそちらもご覧下さい!

前田一太( @maeda_itta )さんにもご参加頂きました!






シルヴァンシャー

父ディープインパクト
母アゼリ(母父ジェイドハンター)

母アゼリは🇺🇸ダG1を11勝。母父も🇺🇸ダG1馬。そこにディープだと通常は高速馬場◎の王道ディープが生まれそうと想像されますが…この馬はズブさが印象的。このズブさはフランスっぽいオセアニア牝系の流れを持っているから?とか色々考えています。"スパッと切れる"ではなく"ジワジワ伸びてくる"タイプのディープ産駒ですね。前走の京都大賞典はこのレースにしては珍しく前半が流れ、急加速が求められなかったことによって対応出来たと見ています。今回は距離延長で仮にゆったりとした流れ→急加速が求められるとなるとあのズブさで対応出来るかという不安は残ります。あとはシンプルに足りるのかどうなのか。



トーセンカンビーナ

父ディープインパクト
母カンビーナ(母父ホークウィング)

母は🇺🇸オークス勝ち馬。母父ホークウィングは🇬🇧🇮🇪などの芝G1を計3勝。母母父パントレセレブルは凱旋門賞などを勝っているので欧州色の強いディープ産駒です。古馬になってから伸びてくるタイプのディープ産駒だと思いますし、その通り着実に実績を積み上げてきたところは好感です。前走は昇級ディープで、今回は初G1という状況なので臨戦としては良いと思いますが、条件馬時代から飛び上がるようなスタートを見せる癖があるので後ろめのポジションになりそうなところは不安です。



フィエールマン

父ディープインパクト
母リュヌドール(母父グリーンチューン)

昨年の勝ち馬。昨年はワンツーのディープ産駒でしたが、基本的には長距離だから◎という種牡馬ではありません。この馬の焦点は昨年よりプラスの状況が発生するか(マイナスの状況にならないか)どうかでしょうか?もし昨年よりも道中のペースが流れるなどがあればパフォーマンスを下げる可能性もありそうです。ただしパフォーマンスを下げたとしても1着になる可能性もあるのでその辺りは注意。京都コースは実績通り◎。



ミッキースワロー

父トーセンホマレボシ
母マドレボニータ(母父ジャングルポケット)

近親には京都芝重賞2勝のペールギュント。父も京都芝重賞勝ちの実績があるので、血統的には京都コースは合うタイプだと思います。私としては父の持つクラフティワイフが晩成色の強い牝系(8歳でG1勝ちのカンパニーが印象的)で尚且つ京都コースの相性も良いタイプが多いので、充実期に入った今なら対応できる可能性もあるのではないかと見ています。しかし実際の成績は0-0-0-2(17年菊花賞6着)といまひとつ。ここをどう捉えるか。血統的には買いたい馬の1頭ですが、遠征で脆さを見せてしまわないか。



モズベッロ

父ディープブリランテ
母ハーランズルビー(母父ハーランズホリデー)

母は🇺🇸ダG1で2着。ストームキャット・ヘイロー×バラード・ゴーンウェストなどアメリカ的な速さがまさに三密している血統構成なのですが、牝系を見ると🇮🇪ダービー馬のソヴリンや🇮🇪ダービーと🇬🇧オークスを制したバランシン、19年ドバイWC勝ち馬サンダースノー、🇬🇧G1馬ストーミングホームなど欧州活躍馬を多数輩出する名牝系。京都外回りは実績通りプラスかと。大舞台では牝系の格が高いと輝く場合も多く、注意したい存在ではあります。



ユーキャンスマイル

父キングカメハメハ
母ムードインディゴ(母父ダンスインザダーク)

キンカメ産駒は当レースの好走歴が過去一度もなく、母父ダンスも「菊花賞は得意だが春天はニガテ」という傾向がある血統。この馬に関しても"長距離馬ではない"という一貫とした見解です。また既に皆さんご存知のように"左回りベスト"ということに関しても同様の見解です。右回りで長距離をこなした菊花賞と阪神大賞典に関しては、外に馬がいたことで真っ直ぐ走ることが出来ていたものの、外に馬がいなかった昨年の天皇賞春ではうまく加速が出来ていなかったように映りました。最低でも内枠はほしいところかと。



以上、6頭の見解になります。

よければご参考ください。


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