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youの血統考察 #27 【馬券に使える牝系10選】


こんばんは。ゆるふわな雰囲気にイメチェンしてみました。内容は引き続きでいくのでよろしくお願いします。

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今回は牝系をテーマに考察をしていきます。

皆さんは馬券を考える上で、牝系をどれぐらい意識されているでしょうか?
もちろん意識されている方も多くいらっしゃるでしょうが、父・母(兄弟含む)・母父ぐらいまでしか意識していないという方が一般的なのではないかと思います。

では牝系まで意識すると馬券は当たるようになるのか?と言われると決してそんなことはないと思いますが、単純に1頭の馬の特性やキャラクターをより理解することが出来ます。知らなければただの1レースの結果で終わってしまっていたところを、好走or凡走理由を理解できる機会が増えるので、競馬をする上での楽しみは増えると思います。ご興味ある方は是非最後まで読んでみてください。


今回はこのようなメニューでお送りしていきます。



牝系とは

まず牝系とは何を指すのか、というところから説明していきます。

牝系とは・・・母系とも呼ばれますが、父や母父には関係なく母〜祖母〜曽祖母と続く系統のことです。

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グローリーヴェイズを例に挙げると、メジロツボネ〜メジロルバート〜メジロラモーヌのラインのことを牝系と呼びます。またグローリーヴェイズから見ると、祖母のメジロルバートの産駒(クラサーヴィツァ、ミッキーバードなど)は近親関係に当たります。

今回のnoteでは、なるべく競馬予想に直結するものをご紹介したいので、ここ最近日本でよく見かけることの出来る牝系から、この先見かけることも多くなるであろう牝系を中心に少し細かく紹介していきたいと思います。

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アイドリームドアドリーム牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
アイドリームドアドリーム
→エアデジャヴー
→エアメサイア
エアウィンザー

→2冠馬エアシャカール、秋華賞馬エアメサイアなどを輩出した牝系で、特徴としては小回り芝中長距離に強い産駒が傾向として出やすいこと。先ほど紹介したエアメサイア、その他エアシェイディ、エアアンセムなど小回り重賞での活躍は顕著です。なので、その逆の大箱コースなどの上級条件においては少し疑ってかかっても良さそうです。中山コースや内回りなどで強いパフォーマンスを見せた後に、東京や外回りコースなどで人気を背負う場合があるタイミングでは気にしておきたいところです。
ただこれだけの活躍馬を輩出している牝系なので総じて競走能力の高い馬も多く、下級条件などではコース関係なくそれだけで好走してしまうこともあります。



ウインドインハーヘア牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
ウインドインハーヘア
→レディブロンド
→ラドラーダ
レイデオロ

→ディープインパクトの母に当たる言わずと知れた名牝です。特徴としてはやはり長い直線のあるコースの良馬場や高速馬場など瞬発力を要する条件に強いこと。レイデオロに関しては1.56.8の好タイムで天皇賞・秋を制しているので、瞬発的なスピードを持つ馬が優位に立てる現代競馬においては持っていると有利な牝系と言えると思います。
その一方で機動力やスタミナが問われる条件においては不利と言えるので馬券検討において分かりやすい牝系と言えます。



シンコウエルメス牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
シンコウエルメス
→スノーパイン
タワーオブロンドン

→先日、タワーオブロンドンがスプリンターズSを制しました。シンコウエルメス自体は名馬ジェネラスの妹に当たります。Sadler's Wellsから来るスタミナ要素を存分に発揮し、芝の長距離や洋芝、道悪などでは注意しておきたい牝系です。
ただ組み合わせによってはスプリントで活躍するタワーオブロンドン、皐月賞馬ディーマジェスティなど速い時計で強い勝ち方を見せるタイプも出てくるので、かなり万能型と言えると思います。何となく右回り(特に急坂あり)コースで高いパフォーマンスを見せることが多い気もします。



ダイナカール牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
ダイナカール
→エアグルーヴ
→ラストグルーヴ
ランフォザローゼス

→エアグルーヴの出現で一気に有名になったと言っても過言ではありません。そこからはアドマイヤグルーヴ、ルーラーシップ、ドゥラメンテなど一流馬や種牡馬になっている馬も多数輩出しています。こちらも基本的には芝向きですが、配合によってはダートで活躍する馬もいます。
ただ気性の荒いタイプ晩成タイプが多いところもあり、若駒時代から良血なので人気はするのですが持っている能力を発揮できない馬も多くいるので過信は禁物です。トニービンが入るので東京開催などでは特に注目しておきたい牝系です。



ハルーワスウィート牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
ハルーワスウィート
→ヴィルシーナ
ブラヴァス

→どこで区切るか迷いましたが、細かく解説するためここから。自身牝系であるGlorious Songのヘイローを自身の父であるMachiavellianのヘイローで強化しているところがやはりポイントかなと思います。お判りのとおり佐々木オーナー所有のシュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィブロスを輩出した名牝です。現在母としてのG1勝利数は単独1位なのではないでしょうか?左回り(JC、ドバイターフ、ヴィクトリアマイル)・広いコース・古馬になってからG1という分かりやすい共通点があるのが特徴的。
現役該当馬のブラヴァスは、前々走の1勝クラスでは真逆の条件の中の完勝でしたのでまだまだ伸び代があるように感じます。まだまだじっくりとこれから成長していく馬だと思っています。現状はまだ牝系というまで確立はしておりませんが、後世に残る活躍を期待したいと思います。



ハルーワソング牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
ハルーワソング
→ラスティングソング
エアジーン

→ハルーワスウィートの母です。こちらの場合はNureyevが少し強めに出てくるのでタフな馬場であったり、小回り適性の高いタイプも多く出てきます。晩成タイプが多いところはハルーワスウィートと近いかもしれません。(と言うよりハルーワスウィートの方にハルーワソングの晩成適性が遺伝している?)
ただやはり現代競馬への対応として、スピードの強化という面においては出来きってない産駒が多いと感じます。ここがハルーワスウィートとの現状での活躍馬の数の差かなと思っています。(どちらも優秀な牝系であることは前提)



バレークイーン牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
バレークイーン
→グレースアドマイヤ
→スカーレット
エスポワール

→直仔にフサイチコンコルド、アンライバルド、孫にリンカーン、ヴィクトリーなどG1馬も多数輩出している牝系です。Sadler's Wellsが入っているのでタフな馬場でも歓迎ですが、小回りよりは広い競馬場向きで、一瞬の切れというよりかは長く良い脚を使うイメージ。
父にディープなどを持ってきたとしても、ダービーでは相性が悪くなってしまうSadler's Wellsですが、この牝系を持つアドミラブルはダービーで不利と言われる大外枠からでも好走した為、かなりのポテンシャルを持っていたのでは?と思っています。こうした競走馬としての才能を持っている馬が多いですが、晩成タイプが多いことも特徴です。またダートは△で断然芝向きです。



フェアリードール牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
フェアリードール
→トゥザヴィクトリー
→アゲヒバリ
リオンリオン

→代表産駒としてトゥザヴィクトリーを輩出した牝系で、最もパフォーマンスを発揮する条件が中山芝中長距離。小回り向きと言っても良いかと思います。
またトゥザヴィクトリー自身がドバイでも好走したのでダートも走りますが、全体的に芝向きの配合をされていることが多いのでダートで狙うのであれば下級条件や稍重以上の脚抜きの良い馬場などで狙うのがベストかと思います。芝の重馬場などでもNureyevが入っているので、ある程度は対応は出来ます。ただ得意という訳でもないので他にロベルトなどの重得意の要素があれば買いと考えておいてください。



メジロ牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
メジロラモーヌ
→メジロルバート
→メジロツボネ
グローリーヴェイズ

→あえてザックリと括りましたが「メジロ」の冠号を持つ母や祖母を持つ馬を総称しています。メジロ牧場の後を継いだレイクヴィラファームの生産馬が多い印象ですね。細かい特徴ではありませんが、やはり昭和時代の競馬界を築いた血統なので総じてスタミナに優れている=長距離適性や重馬場適性に富んだタイプが多いです。ただし、その長距離適性が故にスピード不足と判定されてしまう馬も多く、ダートも使われたりしますがダートでの成績はあまり良くないです。
なのでメジロ牝系を持つ馬がダート戦で好走した場合は、レースレベルが低いor芝適性の方が有利な展開や馬場状態だったなどと、そのレースの結果を理由付けすることも出来ます。ただダートから芝に戻ってきた際は、おそらく人気を落としていると思うのでそこを狙ってもらえると高配当にも期待が出来ます。



ラスティックベル牝系

◇現役活躍馬の系譜◇
ラスティックベル
→インディスユニゾン
→クロノロジスト
クロノジェネシス

→90年代後半のフサイチエアデールから、フサイチリシャールやライラプスなどの活躍馬を輩出しましたが、特に今年、上記で挙げたクロノジェネシス(桜花賞3着、オークス3着、秋華賞1着)を中心に、ノームコアやビーチサンバなどの活躍でかなり注目を浴びていると言ってもいいと思います。ノームコアは1.30.5という驚異的なタイムでヴィクトリアマイルを制覇。ビーチサンバもレコードタイムのローズSでタイム差なしの2着と、特に高速馬場や良馬場のマイル前後で速い流れになる高速決着に強い牝系と言えます。



いかがでしたか?
今後も目にする機会が多いであろう10牝系をご紹介させて頂きました。もっと他にも知りたいというお声があれば第2弾の作成も検討したいと思いますので記事への【スキ】、Twitterにおける【いいね&RT】も是非よろしくお願い致します。

馬券検討の際にお役立て頂ければと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。

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