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仮想通貨市場とCMEの窓埋めについて

仮想通貨市場とは?
仮想通貨市場は、ビットコインやイーサリアムなどのデジタル通貨が取引される市場です。これらの通貨は、ブロックチェーン技術を基盤にしており、インターネット上で取引が行われます。取引所を通じて24時間365日、世界中の人々が参加しています。

CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)とは?
CMEは、アメリカにある大手のデリバティブ取引所で、主に先物取引を扱っています。2017年にビットコイン先物の取引を開始しました。これにより、伝統的な金融市場と仮想通貨市場がリンクし、機関投資家も仮想通貨に投資しやすくなりました。

窓埋めとは?
「窓埋め」とは、金融市場でよく使われる用語です。価格チャートにおいて、「窓(ギャップ)」が発生することがあります。これは、ある日の終値と次の日の始値の間に価格の飛びがあることを指します。例えば、終値が100ドルで、次の日の始値が105ドルの場合、5ドルの「窓」ができます。

窓埋めの現象は、次のように説明できます:

窓が発生する原因:ニュースや経済指標の発表などにより、突然価格が大きく動くことがあります。特にCMEは週末に取引を行わないため、金曜日の終値と月曜日の始値の間に窓が生じやすいです。

窓埋めの傾向:多くの場合、窓はその後の取引で埋まる(価格が窓の部分に戻る)傾向があります。これは、市場参加者がギャップを埋めるように売買するためです。この現象は特に短期間で見られることが多いです。

仮想通貨市場とCMEの窓埋め
仮想通貨市場は24時間365日取引されていますが、CMEの取引は週末を除いて行われます。そのため、CMEの先物市場では週末をまたぐと窓が発生することがよくあります。この窓が次の週の初めに埋まるかどうかは、トレーダーにとって重要な情報です。

例:

金曜日のCME終値:ビットコインの終値が$20,000だったとします。
月曜日のCME始値:週末に仮想通貨市場で大きな動きがあり、月曜日の始値が$21,000になったとします。この場合、$20,000と$21,000の間に$1,000の窓が発生します。
窓埋めの可能性:月曜日から火曜日にかけて、ビットコインの価格が$20,000まで下がることで窓が埋まることがあります。
窓埋めを狙った取引戦略を立てるトレーダーもいますが、必ずしも窓が埋まるわけではないので、リスクを伴います。

まとめ
仮想通貨市場は24時間365日取引が行われており、CMEは主に平日のみ取引されます。この違いから、CMEの先物取引において窓が発生しやすくなり、窓埋めという現象が見られます。初心者トレーダーは、このような市場の動きを理解することで、より効果的な取引を行うことができるでしょう。

↓実際のチャートを使った説明


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