GIP LEVEL 3 - DAY 6: Lily of the valley(スズラン)のアコード研究
フランスのグラースにある調香学校、Grasse Institute of Perfumeryのレベル3クラスを受講しました。その授業の記録です。
7月19日(月)24:00
先週のブラインドテストでムスクの問題を間違えた人が多かったので、改めて今まで使ったムスクのまとめから。
Tonalide --> 他のwoodyを一緒に使う
Helvetolide --> floral rosy, citrusy orange flower
Galaxolide --> fruity apple 少なくとも2つムスク入れる
Ambrettolide --> powdery
Exaltolide --> baby skin, less strong than Ambrettolide
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前回までで100種類の香料の嗅ぎ分けの授業が終わりました。
今日から6回にわたってアコードをつくっていきます。
今日は、Lily of the valley (Muguet)。スズランの香りをつくります。
使用する香料は下記の10種類。
Benzyl Acetate
Citronellol
Cyclemax
Geraniol
Florol
Hydroxycitronellal
Indole (1%)
Jasmonal H
Linalool
PEA
この中で、Cyclemaxは初めて使う香料なので、香りを確認していきます。
Cyclemax
fresh, fruity, water melon, green, waxy, fatty, floral 沈丁花 like
€140/kg
0.05-10%
citrusにjuicy感を与える
ブレンドした直後の印象は、このような感じです。
--> intense, lily of the valley, clean, soapy, real flower, green, slightly white flower, indolic, slightly naphthalene*, between rose and white flower
*naphthalene(ナフタリン)について
続いて、このアコードにプラスするなら何が合うか、みんなでディスカッション。
・patchouli, vetiver, guiacwood
・rosy aspect - rose abs (PEAを減らす)
・jasmine aspect - hedione, transparent, modernity, fine fragrance like
jasmine absはindolic、fruity banana aspectを増加させてしまうので注意
・fruity apple
・green cis-3-hexenol 0.1% maximum
・ionone alpha
・mimosa, green watery almondy
Lilialもスズランのアコードによく使われる香料ですが、今回は使用していません。アレルゲンの問題で近い将来使用が禁止される可能性があることを考慮しています。
アレルゲンについてもう少し説明してほしいという要望がありましたが、短時間で説明するにはボリュームがあるということで、ロザリーがこちらのリンクを共有してくれました。
26アレルゲンについて
しっかりと全容を把握したい場合は、IFRAのウェブサイトもチェックした方がいいですね。
マセレーションして明日再度香りを確かめます。