【変形性膝関節症で悩む柔道整復師へ】膝蓋下脂肪体の評価と施術方法
膝蓋下脂肪体という名前を聞いたことはあるでしょうか?
お皿の下にある脂肪のクッションの事を言いますが、なかなか聞き慣れない名前かと思います。
わかりやすい例としては高齢者の変形性膝関節のパテラ周囲はなぜかゴツゴツしていて腫れているような感じがしますよね。実はあれ膝蓋下脂肪体であることが多いんです。
一概に全てそうとは言い切れませんが高齢者のお膝では変形に伴いパテラの下にある膝蓋下脂肪体が前方に突出し拘縮するのでゴツゴツした様子になります。
この膝蓋下脂肪体は血管や神経が豊富で炎症を起こしやすい組織になっていて、
膝蓋下脂肪体に炎症が起こり繊維化すると患者さんはお皿の下が痛むやお皿の中が痛むという表現をされる事が多く、歩行中やしゃがみ込んだ時に痛みが出ることが多いです。
膝蓋骨(パテラ)の下には膝蓋靭帯もありますのでどちらが痛みを出しているのかを鑑別する必要がありますのでまずは疼痛誘発テストから勉強していきましょう!
膝蓋下脂肪体の疼痛誘発テスト
膝蓋下脂肪体は膝伸展位で前方に突出しパテラの左右や下方に溢れ出るような状態になり、屈曲位ではパテラの裏側に入り込みます。
ここから先は
1,517字
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?