【第3回】アンケート調査開始!ユーザーの課題検証(前編)
皆さん、こんにちは!YourApparelプロジェクトのショーワです!
現在、STARTUP STUDIO by Crewwに参加中で、年内の事業売却を目標に、今後の進展、学び事、失敗等、こちらに掲載していきます!
「YourApparelって何?」とか「STARTUP STUDIOって何?」という方はぜひ「【第1回】プロジェクト始動!サービスの紹介」をご覧ください!
さて、今回は第3弾です!
ユーザーを絞り込む
チームのキックオフが終わったところで、まず取り掛からないといけないのが、ターゲットユーザーを明確にすることです。
最終的には「服を借りるならYourApparel!」というサービスにしたいのですが、今から6ヶ月で資金¥0の状況を考えると、一気にユーザーを集めて何でも貸し借りできるシステムは難しいと思いました。
今は何でも屋のAmazonも最初はニッチな本を提供するサービスでしたし、Instagramはウィスキー好きがウィスキーの情報を共有するサービスからスタートしました。
となると、YourApparelはどこから攻めるか...
「ターゲットユーザーはどうしよう?」と考えている時間がもったいないので、とりあえずはアンケートで人々の意見を聞くことから始めました!
アンケートの質問を考える
まずはアンケートの質問をどうするか、チームで考えました。常に念頭に置いていたポイントは以下の3点です
・回答者を誘導しない
・必要な情報を入手する
・5分以内で完了できる
また、アンケートでは、知りたくないかもしれない真実を求めないといけません。「このサービス良いでしょう?」「絶対使うよね?」と自分のアイデアを正当化するのではなく、「このサービスは全く使いたくない」という回答を求める勇気が必要です。最初は聞くのがつらいかもしれませんが、後々じんわり気付くよりは、早めの段階でわかる方が断然ましだと思います。
ということで、今回のアンケートでは機能についての質問は一切なく、サービスを利用してみたいか、「洋服を貸し借りする」というコンセプトへの印象、洋服の貸し借りには抵抗感があるか、貸し借りすると想定する服の種類について知りたいと考えました。
実際のアンケート
一回目のアンケートは以下の質問で行いました
Q1. このサービスの第一印象について
Q2. このサービスの貸す側、借りる側、どちらを利用したいですか?
Q3. #2の回答について理由を教えてください
Q4. 他人に洋服を貸す事への抵抗感
Q5. #4の回答について理由を教えてください
Q6. 他人の洋服を借りる事への抵抗感
Q7. #6の回答について理由を教えてください
Q8. 他人へ貸すと想定される洋服の種類
Q9. 他人から借りると想定される洋服の種類
Q10. 洋服において、企業のレンタルサービスやフリマサービスの利用実績(メルカリ、ヤフオク、ラクマ、エアークローゼット等)
Q11. 年代
Q12. 性別
Q13. 職業
Q14. サービスに興味があればメールアドレスを教えてください
質問によっては、複数選択可だったり、自由記述だったりフォーマットが色々あるので、実際のアンケートをご覧になりたい場合はこちらをご覧ください(アンケートは閉じているので、参加の誘いではありません。ご安心ください!)
ちなみに、アンケートはGoogle Formsを利用しました。SurveyMonkeyを利用しようと思っていたのですが、無料版は10問までだったので、機能面では劣りますが完全無料のGoogle Formsで実施しました。
アンケート調査の反省点
アンケート結果に関しては、次回の投稿でお伝えしますが、今回はアンケート自体に関する反省点をいくつかシェアさせていただきます。
①専門知識を事前確認するべきだった
「他人へ貸す・借りると想定される洋服の種類をお選びください」という質問では、なるべく多くの洋服の種類を提案しました。ただ、Google Formの仕様上、選択肢に画像を利用できませんでした。そのため、回答者にはイメージしにくく、文字だらけなので「確認することが多い」という印象を与えてしまったのではと思いました ↓
なので、写真も載せるべきだったなと反省しました。
しかし、よくよく考えてみると、写真はこちらがイメージしている「ジャケット」が回答者に伝わるために使用するべきだと考えたのですが、そもそも洋服のカテゴリや正式名を知らないから写真を載せようとしたのではないかと気づきました。
実はこのチームにはファッションやアパレルに関心がある人がいないので、「まぁ、持っている服だとT-シャツ、ズボン、ジャケットとかだよね」とリスト化して、もっと詳しい人に確認をしてもらっていませんでした。ここが反省点です。
洋服やファッションに詳しい人にしっかりと洋服のカテゴリ等について相談をして、専門知識を持たれている方から教えてもらった洋服の正式名を利用するべきでした。そして、写真を利用するのは専門用語がわからない人でもイメージが湧くために使うと、ベストなコンビネーションだったのではないかと今は思っています。
つまり、マイクロのレベルだと、写真を一緒に載せたらもっとわかりやすかったと思いましたが、マクロのレベルではアンケートをする前に業会の人や詳しい人と相談するべきでした。
②アンケート前にランディングページ(LP)を確認する必要があった
アンケートに回答する前に、まずはサービスを理解してもらう必要があったため、ランディングページ(LP)を確認してもらいました ↓
サービスの内容はそこそこ理解できるLPに仕上がったとは思うのですが、アンケートは5分を目標していたのに、その前に情報が多めのLPを確認するとなると、7~8分かかるかもしれません。
実際、LPのユニークユーザー数(UU)は386名に比べ、アンケートの回答者数は135名でした。
これは多分LPを読んでからアンケートに挑むというハードルが高かったのだと思います。
もしかすると、アンケートの中に少しずつサービスを説明していき、そこから質問をしていった方が良かったかもしれません
例)このサービスはクリーニング店を経由するため、クリーニング済みの洋服が届きます。この場合、洋服を借りる抵抗感はありますか?
③離脱のポイントがわからなかった
反省点の②では、LPのUU数とアンケート回答者数の差について触れましたが、もう一つの反省点は、どこで離脱をされたかがわからなかったことです。
これを理解するには、【アンケートリンクのクリック数】もしくは【Google Formへのアクセス数】をトラッキングする必要がありました。
実際、LPのUU数とアンケートの回答者数のデータはとれていましたが、Google Formへのアクセス数が抜けていたため、どこで離脱したかがわかりませんでした。
もしGoogle Formへのアクセス数がわかっていて、アンケートのリンクにクリックしなかった人がほとんどだった場合は、LPを見て「アンケート前にまずこれ読むの?」と思い離脱したと想定できます。一方、ほとんどの人がアンケートのリンクにクリックしたが、最後まで回答しなかった場合はアンケート自体に問題があったと考えられます。
ただ、これをしなかったことで、離脱の原因が見えず、改善の余地がありませんでした。
④後ほどの分析やカテゴリ化を考えていなかった
アンケートでは、「知りたい事を知る」ということを優先し、とりあえず情報収集を行いました。これはもちろん大事ですが、その一歩先にある、「結果分析」の事までは考えていませんでした。
その結果、自由記述回答が多く、後々こちらで回答を確認してカテゴリ化する作業がありました。例えば、「このサービスの貸す側、借りる側、どちらを利用したいですか?」の回答理由は自由記述回答でした。こちらが想定しない回答を求めていたため自由記述回答を導入したのですが、実際に回答を分析するには、一つずつ回答を読み、パターンを探し、カテゴリ化するという非常にマニュアルな作業が必要でした。
回答者は135人だった上、複雑な分析が必要ではなかったため、それ程時間がかかったわけではないですが、これに時間を費やさないといけなかったのは事実です。アンケートを設計する際は、欲しい情報を得ることを前提にするのは当たり前ですが、「どう質問すればその後の分析が楽になるだろう?」ということも考慮するべきだと思いました。
また、自由記述回答が多すぎるのも良くないと思いました。コメントやフィードバックには妥当だと思いますが、深掘りしたい場合はユーザーインタビューをするべきだと思いました。
反省点は以上ですが、今後もアンケートやインタビューを実施するので、今回学んだことをしっかりと次回から適用します!
次回はアンケート結果をお伝えしますので、乞うご期待!