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子供は親の心を映す鏡





子供を見ればその子の親がわかると言いますが、
子供を産むまではあまりピンときていませんでした。



私の子供が幼稚園入園でとても不安定な時期、
私はシングルマザーで無職、ねない子育児で不眠症と適応障害になり通院と完全に詰んでいる状況でした。


生活の心配、お金の心配、子供の心配…と何重にも心配事を抱えていました。


仕事が決まって子供と2人での暮らしが始まったものの
コロナショックや子供の母子分離不安や癇癪、夜泣きがあり
就職を辞退せざるおえませんでした。



子供がなかなか幼稚園に馴染めない日々は貯金を切り崩すしかなく、
コツコツと貯めた貯金も一年ほどであっという間に底をついてしまいました。



そんな時に自分は何をしたらいいのか?どう動いたら良いのか?
全く先が見えていませんでした。
手当や養育費でなんとかギリギリの生活をしていました。
落ち込むし不安で一日一日がとても長く感じるそんな日々を過ごしていました。



私の親は、私が生後3ヶ月ほどで仕事に復帰して、以来定年まで正社員として頑張って働き上げた人たちです。


物質的に豊かな暮らしをするために、
とにかく一生懸命働いて、
そうして、美味しいものを食べたり
子供にお金の不自由をさせたくない、勉強や運動は一番をとらせたい、こどは所有物というような親でした。
そんな考えの人も多くいた時代でもあったのだと思います。



今は頑張ってくれた親、健康に生きてくれた親に感謝していますが、
私はそんな親を見て、私は絶対に子供に寂しい思いをさせたくない、
話をしっかり聞いたり、子供の味方でいつもいて、守ってくれてずっとそばにいてくれる親になりたいと強く強く思ったのです。


そんな考えがあったので、その時は自分の今やるべき事は、子供に向き合って全力で子供を安心させる事だと確信していました。

きっと周りからしたらそんな状況で何で子供優先?早く働きなよ?と思われたことでしょう。
これを見て、働いていないシングルマザーに嫌悪感を感じる方も多くいるんではないかなと思います。

私が全く違う立場にいたならば、
なぜ働かないの?と思った事でしょう。




崖っぷちだからこそなのか、
私は完全に開き直って
それまでしなかった
人に頼るという事をするようになりました。
恥も外聞も捨てて、世間の目を気にするのをやめ、
自分の心を守り、子供の安心や心の状態を優先することにしました。

今、しっかりと子供の心を安定させないと、将来的、大人になった時に二次障害になるかもしれないという懸念もあったからです。




人に頼るといっても
物理的に頼るのではなくて
精神的に頼るという方が正しいかもしれませんが、

自分の話を聞いてくれて
否定せず応援してくれる人がいたら感謝をして
子育ての相談や、ぐち、世間話など
いろんな話を聞いてもらいました。


また同じように障害児育児を経験された方にアドバイスをいただいたり、
先生たちにも保育の視点からのアドバイスをいただいてきました。

沢山、自分の気持ちを口に出して話したら心のおもりが軽くなりました。
まさに、話すって"離す"なんですよね。

そこからは気持ちが少しずつ整理されていきましたし、
私の子供に対する想いが先生や市役所の方、ママ友などに伝わっていきました。

子供に対して必死になっている私に
何なの?と嫌な顔をされたり、
私自身が納得できない現実的な解決方法を提案されたり
様々なコミニュケーションもありましたが
いろんな方が最終的には味方になって
応援してくれるようになりました。



保護者支援といっても
物理的に何か出来る事は少なく
だからこそ
私のいろんな悲しみや苦しみをシェアして半分持って頂いて
心が本当に救われました。



シングルマザーで障害児育児、
孤独で、必死で、ひとりぼっちで育てているんだぁなんて感じて悲しくなった時もありましたが

沢山助けてもらって
支えてもらって

私は育児を1人でしているんじゃなくて、みんなで子供を育てていて、
自分の子もみんなに育ててもらっているのだと感じ強い感謝の気持ちが生まれました。




いつも育児の解決方法やハウトゥーを勉強したりして子供が暮らしやすい方法を模索していましたが…

周りの方に話を聞いてもらってその時期の息子を受け入れられるようになっていきました。
そして、楽な気持ちで暮らせるようになり、私の心が軽くなっていくのと同時に子供のあらわれが少しずつ良い方に変わっていきました。


年中時からは少しずつ幼稚園のお部屋に入り、みんなと一緒の活動を前向きにやれるようになっていきました。



勿論、環境もありますし、
担任の先生や見守ってくれる補助の先生のお力もあっての事でしたが
先生達や周りの方々が私たち親子を否定せず受け入れてくれた事は本当に大きかったと思います。




子育ての中心にいる人が癒され、前向きになると
子供も影響されて穏やかになるのだと感じました。


仕事を始めた時は子供のあらわれがどうなるのかと心配がすごくありましたが…
一度大きな山を超えているからこそ
穏やかに乗り越える事ができました。


よく、親が不安定だから子供不安定なんだ〜なんていう方もいますが
言い方がきついだけで
半分は本当だと思うんです。



新しい仕事についたら、毎日バタバタして余裕がなくなり
それまで育児でできていた事ができなくなって
ルーティーンの変化に子供がびっくりしてぐずぐずが酷くなったり…


仕事行きたくないなぁ〜
なんて思っている時に子供が風邪をひいて休まなくちゃならなくなったり…


下の子がまだ小さくて大変なのにかまってかまってな上の子に疲れたりイライラしてしまっていたら
子供が保育園や幼稚園に行きたくない!と言い出したり…



親のちょっとした変化を子供達はよーく見ていて影響を受けています。
子育てしているママやパパは何も悪くないんです。
ただ、お互いに影響しあうんだと思うんです。
親子だからこそ近くにいて共鳴し合っているんですよね。



だからこそ、まず子育ての中心にいる人が癒されて安心して暮らせる事が
子供にとっての一番の癒しであり安心なのだと痛感しました。



話を聞いてもらっても現実は変わらないとか
意味がないと思っていたのですが
自分自身が育児の中で経験して
話すことは心を救うし
自分を守る行為でもあるのだと思いました。





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