見出し画像

#44 ◆クライアントさんと一緒に悩んではいけない

こんにちは、対話師の やすだ です。
「スキルやノウハウではなく、人で売れる状態」の実現をサポートし、
「仕事から人生の歯車を回す」お手伝いをしています。


本日は、「対話はクライアントさんと一緒に悩んではいけない」というテーマでお届けします。

今回は便宜上’’対話’’と表現していますが、対人関係を結びながらクライアントワークをするコーチ、コンサルやカウンセラー、◯◯アドバイザーなど全般に言えると思っています。

どうして一緒に悩んではいけないのか


結論、
クライアントと一緒になって悩んでしまうとインパクトのある気づきが生まれにくいからです。

ここでいうインパクトのある気づきというのは、クライアントさん自身が疑う余地もなく信じていたこと、

言い換えると固定観念のようなものが崩れるような気づきです。

ではなぜ一緒に悩むと気づきが生まれにくくなるのか?

少し具体例を交えてお話ししたいと思います。

効果の高かった問いかけ


ぼくが今までクライアントとしてセッションを受けた対話の中で効果の高かった問いかけは「それって変える必要ある?」でした。

一見突き放したような全く添わない問いかけですよね。

当時セッションで挙げていたテーマが、「感情表現が苦手なのをどうにかしたい」というものだったのですが、

そのテーマに対する相手の問いかけこそが「それって変える必要ある?」だったのです。

そんな問いを投げられたぼくはどのように感じたか?

あ!そっか、、、、

感情表現が苦手なことは「悪」と決めつけて自身の性質を無理やりに変えようとしていたのだ!!

まさに信じて疑わなかったことがたった一つの問いかけによって揺らいだ瞬間でした。

そして「感情表現が苦手なのを変えなくても良いかも」という視点を得た結果、

そうか!

感情があまり動かないからこそ人の話を冷静に聞くことができるんだ!

そして現実的な方向性を導くことができるんだ!

という気づきを得ました。

たった一言の「問い」でありながら根本的な物の捉え方を変え、そもそも悩む理由を消し去るような結果に繋がったのです。

例えばこの時に対話相手が
「感情表現が苦手なんだね。」
「どうやって改善しようか。」
と中途半端に一緒に悩んでくれていたらきっと生まれなかった気づきなんですよね。

まとめ

最後軽くまとめていきます。

「クライアントの一緒の視点で悩んではいけない」この教訓を守ることで、

クライアントさんがそもそも疑いもしながった無意識の思い込みを破壊することができます。

人間の行動の「99.99%は無意識である」と言われています。

自分自身が「自然と」そう思ってしまう、「自然と」そのように行動してしまうものが無意識なので、

その無意識部分のクセやそのクセが生んでいる課題や長所に気がつくことこそが一人で考えても出てこないコーチングや対話による気づきであり価値になるということです。

対話を通じてサービスを提供する際に意識してみてくださいね。

思わぬ気づきを引き出す機会になること間違いなしです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?