とある古書店主の日記 エピローグ (MISSION8 Revival感想⑦)
※この記事は、ego:pression 第12回ダンスパフォーマンス公演 イマーシブシアター「MISSION8 Revival」のネタバレを含んでいます。
また、筆者が想像を膨らませている創作部分もあるため、ご了承のうえお読みください。
本当に監視ロボットが書いた報告書なのだろうか。
にしては、叙情的すぎる表現があり、また混乱しているようにも感じる。
何よりも、新木場ベースで、そのような奇跡が起こっていたことに単純に驚いた。
愛は、B-ilyは、シェルターにたどり着けたのか。
G-eoは、他のロボット達を救うことができたのか。
何か情報が得られないかと、私は携帯端末の画面を開き、MISSION8のロボット達の識別名を調べようとした。
でもしかし、やめておこう。
私がここで古書店を営み、こうして報告書を読んでいる。
それがきっと色々なことの答えに違いない。
ただもし可能ならば、このロボット達に会ってみたい。監視ロボットにも。
私は、報告書を一枚ずつ補強フィルムで加工し、自分の家に持ち帰ることにした。
買取価格から考えると、これを売らないのは赤字になる。
でも構わない。
それよりも、何かとても大切なものを受け取れたような気分になったから。