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できる教師になりたければ、連休明けの過ごし方を考えろ!

 今回のテーマは「連休明け」の教師の過ごし方についてです。今の時期ですとGWが当てはまります。広い意味では夏休みなどの長期休みが当てはまりますし、狭い意味では三連休くらいのお休みも該当します。休日が続くことで子どもたちの様子も当然変わります。その子どもたちに対してどのように接していけばよいのでしょうか。今日はそんな休み明けの教師のマインドと子どもとの接し方について書いてこうと思います。

①連休明けの子どもの気持ち

 教師としての立ち振る舞いを考える前に、まずは子どもたちの実態を考慮する必要があります。連休明けの子どもたちはどのような気持ちなのでしょうか。「しっかり休んだし、頑張るぞ!」という比較的プラスな心持ちで学校に登校してくるのは少数派と考えてよいでしょう。長期休み明けに不登校の子どもが増えることなどを考えると、そこに大きなハードルがあるのだと思います。私たちでも月曜日の朝は億劫な気持ちになりがちですよね。そのような子どもたちの気持ちを汲んで考えなくてはいけません。連休明けの朝から活動ばかりの忙しい内容の授業が良いかどうか、考えてみてください。元気な子どもが多いのでそれが適していると考えることもあるかもしれませんが「まだ気分がのってこないな・・・」と感じている子も少なからずいるのではないでしょうか。そのような子どもたちの気持ちの細部まで配慮してあげなくてはいけないと思うのです。

②どのようなことをするのか?

 個人的な考えですが、朝はゆっくりあまり刺激的なことはしないようにしています。良い意味で平凡な時間を過ごすのです。気持ちも落ち着いて、午後の帰りの会付近から少し子どもたちが親密な関係になるゲームをしたりして終わります。子ども同士をつなぐ意味もあるのですが「学校が楽しかった」と感じて帰ってほしいからです。あまり無理はせず、あくまで平熱で教師は過ごすべきだと思います。いろいろなことをやりたい気持ちはありますが、敢えて1日目からやっていく必要はないでしょう。計画的に徐々に取り組んでいけばよいのです。

③リセットしていることもある

 これは長期休みやGW明けに大きく言えることですが「子どもたちと作り上げてきたものがリセットされている可能性がある」ということを考えておかなければいけません。今までできていたことができなくなったりするかもしれません。しかし、それは当たり前のことです。単純に忘れていることがあるかもしれませんし、少し気持ちが浮ついているのかもしれません。ここで大切なのは「二度目の学級開き」という心づもりで臨むことです。理想の教室を語り、大事にしていることを確認し、指導を丁寧に細かく行う。これが大切なのです。「もうできているから大丈夫」なんて思うのはいけません。もう一度細かく1つ1つのことを子どもと確認しておくのです。そういう教師の気持ちが大切なんだと思います。

④教師がしておくこと

 教師自身もしておくべきことがあります。1日の流れをもう一度確認して紙に書き出しておくことです。その中で曖昧な指導になっている部分にはチェックが必要です。なんとなくで進んでいる形に教師なりの意義を見出すのです。そしてそのねらいを子どもたちと共有する準備をしておかなくてはいけません。あくまで狙いがあっての行動なのだと子どもが認識できるようにするのです。そういう準備も連休中にしておきましょう。

⑤終わりに

 連休明けを軽んじてはいけません。特に夏休み明けなどは学級崩壊を立て直すラストチャンスだとも言えます。そのような大きな意味がある連休明けの教師の過ごし方。長い・短いはあれどその効果の大きさを教師が把握しておくことが大切です。さっそく今できることに取り組んでいきましょう。

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