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どめ27「最近お気に入りの外食チェーンは日高屋です」
幼少期から外食というのをあまりしない家族だった。年に両手で数えられる程しか外食をしないので,自分の中では「外食」というのは特別なイベントであり,特別な食事だった。幼少期に頻繁に行っていた店で行くと,祖父母宅近所のスシローと駅地下丸亀製麺が二大巨頭だったように思う。この二店舗は,内装から外装に至るまで,とても印象的な景色として今でも心に残り続けている。
その他,外出中によく入っていたのはラーメン屋だった。色々なラーメン屋に行った。だいたい1000円以下の安いラーメンだった。多くは横浜家系などの豚骨ベースで圧倒的にこってりとしたものを好んで食べた。中学生の頃から,ラーメンは大盛にするものだという刷り込みがあるせいで,胃が小さくなった今でもラーメンを頼むときはついつい大盛を頼んでしまう。
店のラーメンというのは,家で作るラーメンやインスタントのラーメンとは根本的に種類の異なる食べ物だと思っていた。家でつくるラーメンはあくまで親の手料理レパートリーの一つであり,自分にとって特別なものでは無かった。家で作るラーメンの味は味噌・醤油のいずれかである場合が多く,この二つの味は自分にとって「家で食える味」なので,わざわざラーメン屋で食べたいという気持ちにはならなかった。
ラーメン屋を営んでいる人からすれば,味噌も塩も家と店では全然違うという事なんだろうけど,そういう刷り込みが確かにあった。
ラーメン屋は本当に恐ろしい化学工場だと思う。
中学生の頃,校舎の周りを走る外周というトレーニングがあり,そのコースに横浜家系ラーメンが一軒あった。そのラーメン屋はスタンダードな家系ラーメンを低価格で販売するという親しみやすい店で,それなりに地域に愛されていたように思う。確か私が引っ越す1,2年前につぶれてしまったが。
つぶれた理由はわからないけれど,一つ確かに言えるのは,あのラーメン屋は地元で一番の悪臭を放っていたということだ。本当に臭かった。おそらく豚骨のスープを煮込んでいる時の匂いなんだろうけど,それがとにかく臭くて,建物が古くてすこし壁から液体がしみだしているのも,近隣住民に好ましい印象を与えなかった。
外食=豚骨ラーメンだった私の外食観が変わるきっかけとなったのは,やはり高校進学だった。高校進学を機にファーストフード店やファミリーレストランなどの外食チェーンと初めて接することになり(カラオケ等も行ったことなかった),なかなか広い世界が広がっているものだなぁと感じたのを覚えてる。
まじで全く関係ないけどマクドナルドってなんであんな人気なんですか???これはおれがマクドナルドに全然行ってないからなのかなぁ。皆が単に惰性でマクド行ってるだけな気がするけど。早くて少し安いから。死んだ味しませんか?マクドって。
中学の塾で知り合って高校も同じところに行った友達とよく一緒に帰っていたんだけど,その子がやたらとバーガーキングが好きで,よく一緒にバーガーキングに行っていた。バーガーキングのバーガーは旨いなと思う。
麻婆豆腐しか食いたくない時期っていうのがあって,多分メンタルがおかしかったんだと思う。その時期をこえて,のどのケアをするために辛い物を食べるのを控えた結果,日高屋で昨日食べたのは中華丼大盛だった。平皿に少しでかめの丘くらいのボリュームで中華丼がのせられていて,それをすかさずがしがし食った。日高屋で麺類以外のものを注文したのは初めてだった。味はあんまり覚えていない。なんとなくおいしかった気がする。
「ご飯を食べる」という行為を,日常の幸せなひとときと認識せずに,毎日こなさなければいけないタスクのようにとらえているところがあって,それはご飯食べ終わったときにさみしくならないようにするためかもしれないし,単に中学生の頃給食をおかわりしすぎて死にそうになりながら毎日食ってたことの弊害が出ているだけかもしれない。
食事についてはかなり保守的な人間なので,大概は決まったものを食うようにしているけど,それも少しずつ変えていきたいなと最近は思っている。
最近お気に入りの外食チェーンは日高屋です でした。