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りぼんっ子の付録とワクワク

少女マンガ雑誌りぼんの付録が展示された『りぼんのふろく「カワイイ」のひみつコラボカフェ』に行って来た。入場料無料。思ったほどこじんまりとした会場だったが、付録の数は多く、種類も豊富だった。

自分が持っていたもの、作ったもののオンパレードの展示に懐かしい!と胸が踊った。そして、あのころのワクワク感が蘇ってきた。それは付録への気持ちというより、毎月発売日に1ページ1ページをめくるワクワク感だった。

過去のものと同時に今現在の付録も少しあったのだが、最近はあのころのように作らないようだ。ファッション雑誌のようにポーチだったり、くし付きボールペンだとか、別の雑誌ではルンバ的なものまであったり。なんだか淋しい。今はスマホだネットだで、手紙も書かないのか。レターセットやノートは不要なのかな。組み立ててつくる小物入れの類いは、紙だけどクオリティの高い引き出し付きのものまであった。あの作る行為はもう流行らないのだろうか。

この展示で、自分が何か作ったりすることが好きなのはこの付録が原点なのでは?と少し思った。
付録=作るもの。
だったから、特に好きとか嫌いとかがなかった。作るのが当たり前だった。だって作らなければ、使えないのだから。それに、今思えば小学生でも苦になることなく作れる構造を作っていた編集部の人のすごさを再確認した。もちろん当時はそんなこと考えたこともなかった。むしろこの展示を見るまで考えたことがなかった。

この付録文化でものづくり人口など増やすきっかけにならないのだろうか。誰か調べていないかな。前述の今ドキの付録には、連載中のキャラクターがプリントされているわけでもないようだった。せめてキャラクターが載っているだけでもりぼんの付録である意味があると思うのだが。というかそれって応募者全員サービスのグッズと同等ではないか!そもそも応募者全員サービスってまだあるのだろうか?通販で2〜3日で手に入るのが当たり前なこどもたちに2ヶ月連続で本誌を購入して、さらに切手を買って郵送して、2ヶ月後くらいに届くなんてあり得ないのかな。そもそも切手を買うなんて行為をしたことあるのだろうか?

私たちのワクワクと今の子たちのワクワクは違うものだろう。でも発売日を指折り待つ間やページをめくるワクワク感は同じであって欲しい。それは付録に対するワクワクも、だ。

展示には、あのころの付録が作れる付録(無地)が来場者にプレゼントされる。会場で作れるスペースもある。その付録に小花美穂、水沢めぐみ、矢沢あい、吉住渉各先生のイラストが描かれたものも展示されている。しかも、各先生のキャラクターを他の先生が描くというレアものだ!
その他、限定コースターがもらえるカフェメニューや不定形のノートが付録にあるのは予算の関係だ。なんていうこぼれ話もあった。

行ったら「懐かしい!」と言わずにいられない、りぼんっ子たちはぜひ行って、あの頃の記憶を呼び起こしてみてほしい。同伴者には絶対りぼんっ子をオススメする。

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