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クリスマスの出来事

クリスマスイブの日。

インフルエンザでの学級閉鎖も重なり、子どもたちの姿も比較的少ない朝。

いつものように箒とチリトリを持ち、ネコ車に小型ブロアーとゴミ袋を載せて学校外周の道を掃除しながら回っていると、学校の隣の団地の敷地に赤い古ぼけた車がゆっくり入っていくのが見えました。

車は敷地に入ってすぐ止まり、中からずんぐりむっくりとした体型の白い立派なひげをたくわえた老男性が運転席から降りました。

車も古いですが、着ている洋服もかなり古びた様相で、歩き方もどこか疲れた雰囲気です。

どうしたのかな?と思っていると私の方に向かってまっすぐ老人が歩いて来ます。

ん?何かあったかな?

またウチの子どもたちが何かやらかしたかな?苦情かな?

と思っていると、私の前にたどり着いた老人が口を開きました。

味噌っ歯だらけのその口から出た言葉は、

「いつも団地の方まで掃除してくれてありがとう」

「これ」

人懐っこい笑顔で小さなコンビニ袋に入った歌舞伎揚を差し出す老人。

私は目をパチクリ、驚きつつ

「いえいえ、とんでもない。ありがとうございます!」と答え、袋を受け取りました。

そのあとはニコニコしながら後ろ手に手を上げながら、車に戻る老人。

もう一度後ろから大きな声で、「ありがとうございます!」と声をかけると手を降って車は団地の中へ消えていきました。

あまり、見かけない人だったなぁ…。🤔

なんか、ありがたいなぁ…。自分で食べるつもりで買ってきたんじゃないのかなぁ…。

老男性の気持ちが、ちょー嬉しい。🤩

そこで、ふと思いました。

ん???あれってもしかして「サンタさん🎅」だったんじゃね?

きっと、私の労をねぎらいに来てくれたんだな。

うん、そうだ。そう思うことにしよう。笑

今年は、なんて良いクリスマスなんだ。

サンタさん、ありがとう。この歌舞伎揚を励みに、これからも頑張るよ。

この先、歌舞伎揚を見るたびに思い出すことになるであろうクリスマスイブの出来事。😅

皆様にも素敵なクリスマスがやって来ますように…。

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