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雑草の成長点を考えて除草する
前回は鎌について書きました。
話の流れがこちらに変わっていったので、別のエントリーとして書きます。
最近は、雑草を除草するときに、根っこまで全て取るのではなく、その雑草の成長点はどこなのかを考えて除草する方法に変わりました。
植物には成長点というものがあります。
葉っぱがツンツンした単葉種(オヒシバなど)は成長点が根の方(地面の中)にあります。
なので、単葉種は刈り払い機で地面表面から刈り取っても、何日かするとまた伸びてきてしまいます。
複葉種は伸びてきた枝の先の方に成長点があります。なので、根元で刈り取れば、そこからぶり返してグングン伸びることはありません。
他にも匍匐性(ほふくせい)で地面を這って伸びるものや、根っこで増える雑草や様々な雑草がありますが、その雑草の成長点がどこなのかを考えながら除草を始めると、今まで全て根から取っていた方法に疑問を持ち始めます。
細かく雑草ごとに解説していくと、話が長くなるのでやめますが…。
イネ科などの成長点が根の際にある雑草は掴んで引っ張り上げたのち、地面の下にノコギリ鎌を当て、成長点ごと刈り取ります。
成長点が葉の先にあるものについては、地面のつらで根を残して刈り取ります。刈り払い機で刈ってしまったりもします。
例えば、最初にタンポポ、ギシギシなど根が残ると再生する雑草を根っこごと深く除去し、イネ科などの単葉種を地際の下の根の部分から刈り取る。
(土が柔らかい場合は根ごと取ることもあり)
残りの根に成長点のない雑草を刈り払い機でいっぺんに刈っていく。
三段構えで作業を行うイメージです。
学校での除草は(経験者しかわからないと思いますが)、かなりハードな作業です。ある程度の年数をやっている用務員は多くがバネ指となり、腰痛に悩まされます。
除草の効率化は、自分の身を守るためにも必要だと思っています。
「現状、私はこんな風に考えて除草している」という話でした。