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【書籍紹介】「汚れの科学」
「汚れの科学」
汚れはどのように発生し、どのように消えるのかを解説した本です。
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例えば、「水汚れ」の項では水垢(うろこ状の白い汚れ)について
『このような汚れは、水道水に含まれる各種金属イオン、例えばマグネシウムイオンMg2+、カルシウムイオンCa2+などが変化してできたマグネシウム化合物、カルシウム化合物がガラスの表面に固体として析出したものです』
『水垢汚れを落とすには、これら金属化合物をとかしてやる必要があります。そのためには酸の出番です。(中略)クエン酸の3%ほどの水溶液を鏡にスプレーするか、あるいはクエン酸水に浸したキッチンペーパーを鏡に貼りつけるかして1時間ほど置きます。その後スポンジで水洗いすれば落ちるでしょうが、もしまだ残っているなら歯磨き粉で磨けば良いでしょう。』
(本文抜粋)
と、こんな感じで科学的な見方での汚れとその落とし方、対処法を解説しています。
科学者の立場からの解説なので説得力があります。
所々、清掃を仕事としているものからすると、「理論的にはそうかもしれないけど、実際は難しいよねぇ…」と言うものも多々ありますが、とても勉強になります。
以前紹介した「やみつき掃除術」は、掃除のプロの具体的な掃除方法を載せた本で、こちらは科学者が理論的にこうすれば汚れが取れると書いた本ですね。
清掃の基本的な考え方を学べるので「汚れの科学」は清掃を生業とするものの「バイブル」として持っていていいと思います。