砂掃き
「あなたの知っている学校はキレイですか?」
学校がキレイかどうかを見分ける基準の一つに、校庭と昇降口出入り口の間、アスファルトやコンクリートでできている通路がキレイかどうか?
が、あると私は思っています。
多くの学校の校庭は砂地でできているのではないかと思います。
最近は都心の学校など、ゴム(ラバー)製であったり、人工芝であったり校庭にもいろいろな種類が出てきましたが、今日は一番オーソドックスな、砂が撒かれた校庭のある学校のお話です。
昔、転んで膝小僧を擦りむいて、傷に砂が入ってしまって水道の水をかけて洗ってから、保健室に飛び込む、そんな経験をしたことがありませんか?
この校庭が砂地である、そして、校舎の中は、履き替えて上履きで生活するという日本独自の生活様式が、学校の汚れの原因の一つだと私は思っています。
あなたの通った学校のことを思い出して欲しいのですが、校庭と校庭に面した昇降口(出入口)との間に、アスファルトやコンクリートでできた通路があったのではないでしょうか?
こんな感じに。
校庭で遊んだ子どもたちの土足についた校庭の砂は、そのまま昇降口前の通路にまで運ばれます。通路で歩くことで、少し靴から砂が落ちます。
そして昇降口のドアの前には、砂落とし用のマットが敷かれています。
こんな奴です。
その上を歩くとまた砂が落ちます。
それでも落ちなかった靴の砂は下駄箱に持ち込まれます。
下駄箱の中は、多くが外履きと上履きが同じ場所に収納されます。
外履きについてきた砂は、下駄箱の中で上履きに移ります。
上履きについた細かい砂は、子どもたちが歩くことによって、廊下に小さな傷を作っていきます。
その傷の中に汚れが入り込みます。
その汚れは、簡単に掃除をしたくらいでは、取り除くことができません。
それが日々繰り返されることで、学校は汚く(見える様に)なっていきます。
風が吹けば桶屋が儲かる様な話ですが、そのポイント、ポイントをキレイに維持すると、学校の中がそんなに汚れないことを、経験で知りました。
なので、毎日、毎日、面倒とは思いつつ、通路の砂を校庭に掃き戻していま
す。
用務の仕事でこの仕事を「砂掃き」と呼びます。
「砂掃き」を意識して、ちゃんとやっている学校は中もキレイ。
そういうものだと思っています。
「あなたの知っている学校はキレイですか?」